雨の記号(rain symbol)

新型コロナウィルスや人類流動（雑感）

2020-05-03 22:13:00

　新型コロナウィルスや人類流動（雑感）

　新型コロナウィルスの猛威によって、世界中の人たちが”死の恐怖”にさらされている。ウィルスは人の集まるところを餌場のように襲って増殖し続けている。
　かつてはライオンやトラやオオカミやクマやワニが人の生存圏を脅かされた。だが、彼らは人類が科学を発展させて武器を手にすると、狩猟されて牙や毛皮が売り買いされ、銃を握った道楽者のひまつぶしの相手と化していった。
　今や人類最大の敵は我々自身と、微生物（最小ウィルス群？）となってきた。

　1918年から1920年にかけて猛威を振るったスペイン風邪(パンデミックを由来）では、じつに６億人に上る患者が発生、５千万人（日本では４５万人？）もの人が犠牲となったらしい。後にこの風邪は、ヒトにおけるA型インフルエンザウイルスによる流行だったと科学的に確認されている。
　当時の食糧事情や衛生状態の悪さがそれほどの犠牲者を生んだと今からの視点でいうことはできるかもしれない。しかし、当時にくらべ格段に衛生状態のよくなった先進国の欧米で多くの犠牲者が出てるのを見ると、ウィルスというヤツは人類にとって厄介な生き物のようである。
　ワクチンを作り、抗体を確保しても彼らは小さな形の特性を生かし、スピーディな変異を繰り返して我々を襲ってくる。それに対し、多細胞で形の大きい我々は適応の速度は緩慢であるに違いない。放射能というやつにもいずれは適応できるのだろう。だが代々を繰り返し、何千、何万年もの時間を要するようでは実効性に乏しい。

★➡　三密だ。経済活動や人の集まりを制限してこのウィルスを撃退しよう！
　
　とりあえずはこのやり方しかない、というわけで世界中の国が対策に乗り出している。だがこの方法は急場をしのぐ一時の対策でしかない。
　結局、ワクチンを作り、抗体を持ち、元の活況と繁栄を取り戻していかないと我々人類は今まで通りの生活を続けていけない。
　しかし、今回の危機を乗り越えても数年後には、変異したこのウィルスや別のウィルスなりが、世界（日本）に向けて再び大きな危機をもたらすかもしれない。
　
　繁栄と便利さの中で我々の生命力は衰えて来てると感じるのは気のせいだろうか…。もしも生命力が衰えて来てるなら、彼ら（ウィルス）に対して弱い生き物になって来てると言えるわけだが…。
　
　富む国と貧しい国の格差はどんどんひどくなっていってる気がする。先進国に向けて発展国の人たちが難民となって次々逃げ出しているのはその証明だろう。
　貧しい国には人がいなくなり、荒れ果てた土地だけが残る。耕す土地はあっても、富める国への憧れが強くては土地への愛着も乏しいに違いない。先進国の思惑が絡み戦乱が絶えないとなるとなおさらだ。
　逆に安定社会を確保して富む国は都市化が進む。作物を育てる田んぼや畑はどんどんなくなっていく。やがては加工貿易の国として食べ物のまったくない国となってしまうだろう。
　それでよいのだろうか…？猫の額みたいな畑で作物作っても高が知れてるのである。
　人はどこにでも住む権利はあるし、生まれた国を捨ててもよいが、富める国に向けて大量の人々が移動するようでは、地球上全体で窮乏化が進んでいってしまうだろう。
　ウィルスもウィルスだが（アメリカにおける今回感染者の多さは人の流動の激しさも一枚噛んでいるのでは？）、未来の人類に対してはただただ心配しか覚えない。

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