雨の記号(rain symbol)

秋の不思議を誘うカエル




秋の不思議を誘うカエル


 朝の9時半過ぎ、YouTubeで音楽動画を視聴していたら、妹から電話があった。墓参りに行こうとの誘いだった。
お互いお彼岸の週には行けなかった。
 11時頃に車でそっちに寄るというのでパンと牛乳で朝食を取った。衣服を着替え、妹に返す容器を入れたビニール容器を持って外に出た。11時少し前だった。
 雨が明けてまずまずの陽気だった。
 妹は出向いて来る際、団地の横路地には入ってこない。団地を貫く大道路のここから近い場所に車を横付けするか、着く少し前くらいにいつも電話をかけてよこす。
 前は大道路に出て車が来るのを待ったりしたものだが、大通りで人待ち顔をしてるのはいやなので自宅前で待機するようになった。
 今日も駐車させてる車の脇を抜けて路地に出たり、玄関前に戻ったりしながら妹の電話を待った。だが、なかなかかかって来ない。
 家の中に戻って電話を受けてから出て行こうか、と思ったりした。だが、そうするとまたこの前みたいに玄関の鍵をかけないで出かけてしまいかねない。
 やっぱり家中で待つのはやめようとなって、玄関前に立って妹の車を待った。
 その時、隣宅との境界をなすアルミサッシ柵の下側にカエルが身を固まらせてじっとしているのを見つけた。最初は亀かと思った。しかし、亀にしてはいろんな色が混ざり過ぎているし、首も見つけられない。亀ならこんなにじっとしてはいないだろう。
 擬態をほどこしていて見れば見るほど珍しいカエルである。出かける時に家を出たり入ったりするのは嫌だが、家に入ってデジカメを取り出してきた。被写体にして撮りだしたが、近づけてとってもズームで撮ってもピンボケばかりになってしまう。
 10枚ほど撮ってこの2枚がよい写りというのだからひどい。この2枚は墓参りに行く前と帰ってきて撮ったものである。2枚目は夕方の4時過ぎに撮った。カエルは5時間、全く動いていなかった。夜の8時ごろに見に行ったら、少し位置をずらし、サッシ下のコンクリにしがみつく格好でじっとしていた。またデジカメを持っていってフラッシュを何度も焚いて写したが、カエルは微動だにしなかった。夜の写真は碌なものがなかった。一枚だけ少しはマシと思ったら、彼の姿は画面の端に少し引っかかっているだけ。しかもどんな顔かもわからない。
 今朝起きてすぐにカエルを見に行ったら姿はなかった。フラッシュ焚いたのが、彼を不快にさせていたかもしれない。
 珍しいカエルだったが、カエル図鑑を見ても似たカエルは見つけられなかった。
 どんなカエルだったかを見せるため、ピンボケ写真をページに出してみた。不思議を誘うこのカエル…何というカエルなのだろうか…?


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