お互いの生存を確信するヒョンジュンとスンヒ
NSS内で捜査をかく乱するサウ
再び3人の人生が交錯していく!!
NSSの機密保管室から盗み出したペク・サン(キム・ヨンチョル)の機密ファイルを見たヒョンジュン(イ・ビョンホン)は、自分の両親がペク・サンに殺されたことを知る。そこで、ヒョンジュンは自分の過去を知る神父を訪れるが、殺された後だった。神父が死に、手掛かりを失ったヒョンジュンは、"声の主"に会う。"声の主"は、ヒョンジュンに真実を話し、アイリスが目論んでいる核テロを阻止するように告げる。
一方、NSSではテロ組織のアジトが、石水洞の倉庫が最有力だと目星をつける。その報告を受けたサウ(チョン・ジュノ)は、石水洞をテロ組織の可能性が低いリストに移動し、工作班が核テロの準備をする時間を稼ぎ、サウはテロ犯を追う捜査をかく乱するのだが、ヒョンジュンの生存を確信したスンヒ(キム・テヒ)は、独自に捜査を進め…。
ヒョンジュンとソンファが神父のもとを訪ねると、怪しい車が二人を銃撃して走り去った。屋内に駆けつけると神父はすでに息絶えていた。
ヒョンジュンが神父のもとに現れたとの報告を受けたペク・サンは、部下にヒョンジュンを殺せと命じる。
ヒョンジュンは神父の殺害現場で一枚の写真を見つけた。自分と思える少年を抱き寄せている男は何者なのか。この人物はひょっとして・・考え込んでいると、早くここを出ないと危ない、とソンファが急かす。
手勢を連れて引き返してきたペク・サン配下との激しい銃撃戦から逃れたヒョンジュンは、神父を殺したのがペク・サンだったと確信する。
ハンガリーの情報局から届いたキム・ヒョンジュンの死亡報告は捏造されたものだった。
ペク・サンを信頼すべき上司と信じるスンヒは、彼に、ヒョンジュンは生きている、と告げる。スンヒがヒョンジュンを探し始めるとにらんだペク・サンはサウに監視を命じる。
ペク・サンはNSSにテロリストとともに侵入してきたヒョンジュンが自分に関する詳細な資料を持ち去ったことをサウに話す。そこには自分が(アイリス)のメンバーであることも記されている。
ジョンインは例の資料偽造がNSS内のサーバー端末で操作されたことをスンヒに報告する。
核兵器の起爆装置がテロリストらに奪われたのを理由に、ペク・サンは北との首脳会談を中止すればどうですか、と提案するが、大統領はそれを受け付けない。このことを公にして首脳会談を中止にするつもりはない、NSSは全力をあげてテロを阻止せよ、と命じる。
大統領にその気がないなら、テロ攻撃で首脳会談を中止に持っていくしかない。
テロリストらの準備がスムーズに運ぶように、NSSの捜査を遅らせろ、とサウに命じるペク・サン。サウは上がってくるデーターを改ざんしたり、スンヒに協力する同僚の邪魔をしたりして、捜査の邪魔をする。サウのそんな圧力に気付かないボンクラ上司はスンヒらの必死の動きに何も気付かないようである。
ヒョンジュンらは声の主との接見に臨んだ。厳重な警戒態勢をしいた場所で、声の主は半死半生の状態で生き永らえていた。声の主は神父が殺害された場所に残されていた写真の男だった。
写真を見せると彼はラファエロ神父の死を知っていた。
彼はヒョンジュンに核開発にかかわった両親の死について語り始める。それによるとヒョンジュンの両親は核開発の最終段階の技術を有した核物理学者だった。最後のステップアップでどうしても二人の協力が必要だった。二人を核開発の世界に引っ張り込んだのは私だ、と彼は語った。
彼は殺害された神父のもとにいるヒョンジュンを助け出そうともしたようである。
「私の両親を殺したのはペク・サンですか?」
かすかに頷く彼。
私が二人を核開発のプロジェクトに引っ張り込んだことであの事件が起きた。それは(アイリス)の仕業だった。
私は彼らの暗殺から逃れ、ひそかに復讐の機会を探った。しかし、仲間は(アイリス)の手で次々と命を落としていった。
「彼らは今、核テロ攻撃を準備して、南北首脳会談を阻止しようとしている。私と君がなさねばならないのは、それを阻むことだ」
スンヒは局長命令で、テロリストらの捜査にかかわれず、苛立っていた。
ペク・サンはひそかにヨン・ギウン中央委員と会っていた。
チョリョンは南特使団の一人にすぎないペク・サンの行動を怪しみ、部下に監視を命じる。
「彼らは今、核テロ攻撃を準備して、南北首脳会談を阻止しようとしている。・・・」
ヒョンジュンは両親の友人だった男の言葉を何度も反芻していた。
そんな中、テロリストの増援部隊が到着して、ヒョンジュンやソンファは動きが取りづらくなった。
スンヒはジョンインにわびを入れた。彼女が処分を受けたと聞いたからである。
ジョンインは、一人でこっそりそんなことやってないで、正式に資料偽造問題を申請して捜査を始めればいい、とアドバイスする。スンヒは首を振る。自分が先にヒョンジュンを探したいからだった。
サウはNSSの実働部隊を指揮して、手はずどおり欺瞞の捜査を開始する。
科学捜査室長の協力を得てそこのコンピューターを使っていたスンヒは、何かのヒントを得て部屋を飛び出していく。とある倉庫が怪しいと目星をつけたのだ。
ファン・テソンがテロリストの潜む最有力の場所と言っていたのを、サウは可能性の低い場所のひとつに分別していたのだ。スンヒがそこに向かったことで事態は慌しくなった。
サンヒョンは苛立たしい声でサウに、そこに向かえと指示を出した。
倉庫へ駆けつけ、監視を始めたスンヒの背中に銃口が当てられる。ドチョル配下に捕まり、倉庫内に連れて行かれるとそこにはヒョンジュンの姿があった・・・
スンヒもただ待つだけでなく、ヒョンジュンに会うために動き出した。彼が生きている、と実感できたことが彼女の気持ちを強くしたようだ。スンヒが誰の命令や忠告にも臆せず、自分の思いを信じて動き出したことで、ドラマのエンジンはトップスピードに乗った感じだ。これからますます目が離せなくなりそうである。
いや、なるのである。
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