自分の誕生日に縁起でもないことを書く。自分の死に方のことだ。いやね、深刻に考えているわけじゃない。ただ、信仰やスピリチュアルなものへの関心とは無縁なんだけど、死生観ってことには、大学時代から関心があってさ
。最初に読んだのが、吉本隆明の『死の位相学』（潮出版社、１９８５年）。その後ずっと持続して、末期患者の闘病記なんかはずいぶん読んできたし、そもそもこのブログを始めるきっかけが、余命２年の宣告を受けた奥山貴宏さんの『３１歳ガン漂流』(ポプラ社）。これ、さるさる日記で更新されてたから、熱心にずっと読んでて、それで、もう一つのツールとして、ブログも始めたのね。
で、リアルタイムで、読者とのやり取りを始めたのを観て、ブログって知らなかったけど、面白そうじゃん・・・って思って、それから、何ヶ月かして始めたわけ。
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結局、奥山さんは２年ちょっとで亡くなったんだけど、取材を受けて、闘病生活をドキュメンタリー化。死の前日までブログを更新したんだ。
で、つい最近買って、凄く“面白かった”のが、精神科医の香山リカさんの『しがみつかない死に方』（角川ＯＮＥテーマ２１）。勝間和代女史との論争になった『しがみつかない生き方』の“死に方編”。
香山さんは、僕の３歳年上。世代的には、ほぼ僕と同じ。今年の１月にＮＨＫで「無縁社会“無縁死”～３万２千人の衝撃～」が放送されて、相当なインパクトを与えたけど、精神科医である香山さんのところには、ここ数年、“孤独死”の恐怖を訴える３～４０代の一人暮らしの女性の相談が急増してるのだという。
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で、この本は、孤独死を必要以上に怖れないための「ハッピー孤独死マニュアル」という勉強会がベースになってるんだけど、なるほどねぇ・・・って参考になった。まぁ、結論は、必要以上に怖れないで腹をくくる。って、ことなんだけど、遺品整理代行業者の紹介とか、“遺書と遺言書の違い”とかね、実際に役立つノウハウのちゃんと書いてある。
で、僕は「公証人」が、遺言者（つまり僕ね）から、遺言の内容を書き取り、それをもとに遺言書を作成、原本を公証人が保管する「公正証書遺言」・・・これはやっとくべきだなぁって思ってる
。あと法的な拘束力はないけど、「エンディングノート」ね。何を今から？って言われそうだけど、３０代、４０代で書いてみようって人結構いるんだから
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少なくとも、介護してる僕の方が先立つわけにはいかないから、自分の管理はしっかりやるつもりではいるけど、そういう備えはやっておきたいね。
“死”って言うと、怖いもの、辛気臭いものって思われがちだけど、僕は違う。そういうものに向き合いながら、日々を生きてくのも悪くないって思ってるからさ。
とりあえず、何をするかって？本（２６００冊）とＤＶＤで溢れかえってる部屋の整理。ま、いつもやってることなんだけどね
。
