母であり妻であり女である私の・・ひとりごと

38歳と35歳の息子と時々、私の息子に間違われるダンナ・・自転車ライフを出来るだけ楽しみたいネ♪

6月12日

2007年06月12日 | ひとりごと
今日は「のっちゃん」の誕生日

45歳

私には3つ違いの「兄」がいます。

その兄が「のっちゃん」・・・

小さい頃から「兄ちゃん」と一度も呼んだ事がありません・・

のっちゃんは「障害者」なのです。
自慢じゃ~~ないけど・・ちゃんと??障害者手帳の持ち主・・

生まれて1歳の誕生を前に「ひきつけ(熱性痙攣)」が
頻繁に・・激しく起こるようになり・・

ひきつっている間というものは・・脳に酸素がうまく供給されないために・・
何度も何度も繰り返す「ひきつけ」の後遺症なのか・・
当時の治療がよくなかったのか・・
定かではないが・・
『知的障害」が残りました。

私が小学校低学年の時は・・自分の友達と遊びに行くのに・・
無理やり親に「のっちゃんも連れていって!!」と言われ・・

のっちゃん同伴で友達と遊んでいた事を覚えています。

いっつも・・・よく喧嘩しました・・・・
って言うか・・私は「兄」なのに・・『兄』ではない
のっちゃんに・・・自分のイライラをぶつけていたよ・・

のっちゃんは・・やさしいから・・・黙っていたなぁ~

学校では・・のっちゃんの学年の友達は「いい人」が多く
かわいがってもらっていました・・・

それでも・・やはり人はいろいろで・・
いじめられていたり・・からかわれていたりの場面を
何度も何度も・・見てきました・・

「かわいそう」と思う反面・・
「イヤだ」って言う気持ちが・・一気に私に襲い掛かってくる
そんな事がたーーくさんありました。

のっちゃんは「やさしい」ので社会人になってからも
勤めた会社のみなさんにかわいがってもらいましたよ~

最初に勤めた所が不景気で倒産・・
2度目に勤めた会社ではひどい「いじめ」にあい・・

知的障害であると言う事を完全に「バカ」にされた扱いで・・
それに体罰まで

休憩のとき・・会社のみなさんにお茶を配るのに
オボンにみんなのコップをのせて運んでいたら・・

背中に火のついた「爆竹」を入れられました

当然・・背中の服の中で爆竹は爆発
のっちゃんは・・大やけど

それでも日頃・・親に「人に迷惑をかけてはいけない・・お前は人より何も出来ないんだから・・頭を下げてきちんと教わりなさい・・辛いことは誰でもあるんだから我慢しなさい」

そう教えられたのっちゃんは・・
会社でのいじめを全部・・自分の不注意だと親に言っていました・・

私も親も・・「そーなんだ」と思っていたのに・・
ダンナだけが・・
「のっちゃんのケガ・・おかしくないか?」って気がついたのです・・

爆竹を入れた会社の人・・結婚して子供もいる人でした・・

その人が謝りに来た時・・父が暴れて怒る事もせず・・静かに
「あなたも子供を持つ親なら・・私達が今・・どんな気持ちでいるかわかるでしょう!大人のすることでもないし・・人間のする事でもありません・・」って・・

私は・・・陰でその話しを聞いていて・・
悔しくて悔しくて・・・涙が止まりませんでした

健太が生まれ・・康平が生まれ・・
子供成長と共に・・数年で「のっちゃん」の精神年齢を
抜いてしまう・・

その時に・・子供達が・・のっちゃんの事「バカ」にしないよーにって
その事が・・私の子育ての中の『一番』でした・・


って・・私は・・・兄妹なので・・
さんざん・・喧嘩して・・バカにしまくってきましたけど・・

健太も康平も・・・ちゃんと「のっちゃん」の事を理解して
きちんと接する子になりました・・
私より・・偉いです

今・・・会社で寮生活をしているのっちゃん・・

健太や康平が新聞に載ると・・・
必ず電話がかかり・・

何やら「オジさん」らしく
「がんばれよ」って言ってくれます・・
家族の誕生日・・両親の結婚記念日・・私達の結婚記念日には
必ず「おめでとう」って電話が入ります・・・

一度、忙しい時に「おめでとう」電話が入ったとき・・・

私・・超・・ぶっきらぼうな態度で「ハイハイ
って電話を受けていたら・・それを聞いていた
康平に怒られた

「母さん・・もっとやさしく返事してあげられよ!のっちゃんかわいそうに!」って・・

月に一度・・帰ってくると康平が一番嬉しそうに、
「のっちやん!!帰ってきたんや~・・おかえり~~

お前は・・・やさしい子だなぁ~・・

この年になって・・兄妹喧嘩をする事もなく・・
たいした会話もする事もないです・・

たまに・・普通の「兄」だったら~って思うこともありますが・・

のっちゃんはのっちゃんです・・

45歳おめでとう・・・・おっさんになっちゃったね

最近・・太りすぎ・・
やはり・・中年ですね

私のたった一人の兄・・のっちゃんの話しでした
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6 コメント

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涙しました。 (蛇人間)
2007-06-12 16:04:54
この話を読んでいると、涙が出てきました。
私にも兄がいますが(4歳違い)、3年前からうつになり、嫁からも見放され子供からも見放され、離婚となり、今は85歳の父と78歳の母が見ています。障害者手帳をもらいました。私が小学生のころ、兄は給料日になるとショートケーキを買って来てくれました。おとなしい、やさしい兄でした。現在は、うつも軽減しましたがまだ働く気力がありません。障害年金で暮らしています。両親になにかあれば、兄は一人になります。その時は、私が面倒を見るつもりでいます。兄妹なんだから…
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Unknown (M)
2007-06-12 16:15:06
蛇人間さん・・

お兄さん、大変辛い思いをされたのですね。
「鬱」と云う心の病気は「薬」で簡単に治るものではありません。
家族の方もご本人も大変な苦労をされていると思います。
同じですね!両親に何かあれば・・って私は本当に小さい頃からそれを考えていました。

それを承知で私と結婚してくれたダンナには感謝です。
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はじめまして (ume)
2007-06-14 13:19:22
はじめまして。
金沢でみゆきさんの前で仕事させて頂いてます、後輩のウメと申します。
ブログ、お昼休みにみゆきさんに「ちょっと読んでみる?」と言われて読ませて頂きました。
前から、「いとこがね」「康平がね」とお話しを聞いてたんですが【のっちゃん】を読んで昼休みにウルウルしました。
家族だからこそキレイ事じゃないよね・・・とみゆきさんと一緒にしみじみ語ってます。
また、ブログ拝見させてもらいます!!(お気に入りに入れました!)
お仕事がんばってください!
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はじめまして~ (M)
2007-06-14 14:30:17
umeさん・・

はじめまして・・こんにちは
いつも・・いとこのミユキが・・お世話になってますっ

ミユキには・・康平や健太もよく世話になりました

世の中いろいろでして
そちらの仕事も大変ではないでしょうか・・・

また・・いらしてくださいね・・

umeさんもお仕事がんばってくださいね
返信する
Unknown (KAGO)
2007-06-14 21:40:02
なんか、、、ウルウルきました・・・
辛いけど、あったかいお話を聞かせてもらって。
ありがとうございます。

このブログを読ませてもらってて思ってましたが、、、
マダムのご家族は、やっぱり素敵です

私もいつか子育てをする日が来たら、
あったかい心を持ってる人に育ってほしいな~と思いました。

そのためには、私もあったかい心を持てるように・・・

返信する
Unknown (M)
2007-06-15 09:24:54
KAGOさん・・・

ありがとうございます。
KAGOさんもとてもあたたかい心の持ち主だと、私は思います。

なんていったって・・「笑顔」がとてもステキですよ!!

顔を見れば・・わかりますよ・・
その人が!!・・

そうね~いつか子育てする日が来るね~
子育ては・・難しくないけど・・簡単ではないですね

だから・・楽しいんだなっ
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