母であり妻であり女である私の・・ひとりごと

38歳と35歳の息子と時々、私の息子に間違われるダンナ・・自転車ライフを出来るだけ楽しみたいネ♪

全盲のおじいちゃん・・

2009年10月22日 | ひとりごと
昨日はいい天気・・

ダンナの運転で・・・
私の友達も一緒に3人でのお出かけ

車の中から・・『紅葉』を見つつ・・
「土岐アウトレット」までお出かけしてきました。

楽しかったでーーす

首の痛みが更に悪化しているので・・今日・・行きつけの「接骨院」へ・・


その帰りに・・銀行へ寄った時の話・・

銀行から出て・・左の方向へ向かう私・・

入り口を出た時には・・見えなかったけど・・


5・6歩歩いてから・・何気なく・・振り向いたら・・
銀行の前に「おじいちゃん」が一人・・

しかも・・杖を持っていたので・・

目が不自由な人ってわかった・・

更に・・体には大きく自分の名前を書いた「たすき」をかけていたので・・

目が不自由とかの域ではなく・・「全盲」なのかなって・・思った・・


おじいちゃん・・ジッとしている・・・・・

私も・・5mぐらい離れた所から・・
振り向いたまんまの状態で・・
ジッとおじいちゃんを見ていた・・


「困っているのかな?何か考えているのかな?」(内心)


少し・・って言っても・・1分ほどの沈黙の時間・・


そのうち・・おじいちゃんが
「しょくにんさーーん」って・・叫んだ・・

(近くに工事をしている人がいました)

(あっ!困っているんだ)と思い・・

すぐに

「どーしましたか?」って声をかけたら・・
おじいちゃん・・ニコッと笑って・・

「ワシ・・駅の方へ行きたいんやけど・・方向わからんよーーになって

「駅は・・この方向で大丈夫ですよ~・・ここから・・駅までは距離にしたら・・200m・・真っ直ぐですよ~」

「あ~・・ありがとう~・・ついでで・・申し訳ないけど・~駅の近くの地下への入り口までは何メートルありますか?」

「地下道の入り口だと・・150mぐらいかな・・真っ直ぐの方向ですよ~」

「ありがとう~・・」

「どこまで行かれるんですか?」

「ウイングウイングの図書館へ行きたいんやちゃ~」

え゛っ・・


ここから・・その図書館までは・・

いくつもの階段もあるし・・
しかも・・ここは駅の南側・・

図書館は駅前・・つまり・・北側・・

普通の人ならば・・地下道をくぐり・・
上がればすぐだけど・・


おじいちゃんにとっては・・大変な道のりやなぁ~・・って思った・・

「お願いついでで・・申し訳ないけど・・地下道の入り口まで・・右肩を貸してもらえないですか?そこからは・・自分で行きますから~」

「いいですよ~」

私はおじいちゃんの・・左側に立ち・・
私の右肩を『杖』代わりに・・一緒に歩いた・・・

んでも・・気になるのは・・
その先の・・階段と道のり・・

「おじいちゃん・・ウイングウイングまで車で送りますよ」

「えっ!車に乗ってる人ですか・・あ~・・ありがたい」

地下道へ向かって歩いたけど・・やはり・・大変だなと思って・・

私の車の助手席におじいちゃんを乗せました。
見知らぬ人を乗せたのは・・初めてです

車で立体交差を超えたら・・5分もかからない所だけど・・


車の中で

おじいちゃんは・・隣の「校下」の所から歩いてきたって言うのと・・(かなり遠いよ

銀行は財布代わりに使って・・道を聞いてたりしている事・・そして・・

来年70歳になるって事・・

それから・・やはり全盲である事・・そして・・48歳で完全に失明・・
ケガがきっかけで・・元々・・弱かった視力が一気にダメになった事・・


たった・・5分だけど・・
おじいちゃんのそれだけが・・わかりました


図書館があるビルの前で降ろしてくれれば・・また人に聞いて・・
図書館まで行くって言うけど・・

結局・・私が・・おじいちゃんの『杖』代わりになり・・
図書館の受付まで連れて行ってあげました。


なんか・・スッキリした気分・・
当たり前の事をしただけなんだけど・・・


昔・・私が高校生の頃・・

今・・おじいちゃんを降ろした・・その道(商店街)で

学校帰りに友達とプラプラ歩いていたら・・

目の不自由な人が
歩道から車道に出てしまい・・困っている所に出くわした・・

私は
「アッ・・危ない・・助けてあげよう」って言ったら・・

友達が意外な発言で

「えーー・・気持ち悪いから辞めよう~」って言った・・
正直・・その言葉にはビックリで・・

「えっ・・でも・・困ってるみたいやよ~

「辞められ!もし・・目が悪いフリした痴漢やったらどーーするが」

そんな・・痴漢・・おるかいって思ったけど・・
(そんな痴漢・・おるんかいっ

私の予想以上に友達が拒み・・・
結局・・・友達の拒否に反発できず・・

その時に・・困っていた人を無視して立ち去ったんです・・

その事は・・ずっと・・私の中では「後悔」の何者でもなく・・


強く拒否した友達を責めるとかじゃなく・・


なぜ・・もっと自分の強い気持ちを出せなかったか・・


それが・・悔やまれてならんかったのです・・


たぶん・・別の誰かが・・その人の事は助けに行ったと思うけど・・

自分の弱さに腹がたった出来事でした


おじいちゃんは・・

私の右肩にソッと手を置き・・

私が歩調をあわせているのか・・
おじいちゃがあわせているのか・・


わからんくらい・・自然と同じ歩調で歩けました。
図書館の受付まで一緒に行って・・
図書館の方に・・

「ここに来たいとおっしゃったので・・お連れしました・・よろしくお願いします」と言って・・
おじいちゃんと・・サヨナラしたのです・・

おじいちゃん・・ホントに何度もお礼を言ってましたね


なんか・・・ホントに・・

スッとした気分


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4 コメント

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Unknown (platina0531)
2009-10-22 15:55:17
Mさん、偉~い!
読んでて嬉しくなってしまいました。

家が近かったら
ご褒美に串カツだったのに。(ほんまほんま)

返信する
Unknown (やまさん)
2009-10-22 17:36:44
すばらしいです。まさにノーマライゼーションの精神です。障害のある人もない人も共に協力しあって生きていける世の中であってほしいものです。自分たちだって、明日どうなるかわからんもんね。
返信する
Unknown (M)
2009-10-23 10:06:45
platina0531さん・・

特別な事でもなんでもないんですけど・・

誰でも私と同じ場面に出くわしたら・・
やさしい気持ちになって声をかけると思いますよ

ご褒美の串かつ・・欲しいです・・

どこでも扉を使って届けてくださーーい
返信する
Unknown ()
2009-10-23 10:10:14
やまさん・・

こんにちは~

ホントにそうですよね~

自分達も『明日』は・・

ど~なるか・・わからないですよね・・

人に優しく接すると・・自分の表情が穏やかになるのがわかりますね

いつも・・そんな自分でいられたら~って思うんですが・・

現実は・・
鬼の部分もある・・私なのでした・・
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