サンバーで憩う(旧:電気自動車で逝こう!)

血迷って電気自動車ハイゼットEVを買ったおじさんが、その後立て続けにサンバーを買って、メンテナンスにどハマりする格闘劇

電池が再生していく様子

2009年02月04日 12時51分36秒 | Weblog
送信者 ハイゼットEVのギャラリー

電池が再生していく様子をグラフ化したもの。

この作業を始めるに当たって、再生機器を販売した会社のマニュアルに、サルフェーションを除去するには「低電流でパルスを与え続ける」という文言があった。
この文言の真意にたどり着くまでに時間がかかったよ・・・。とほほ。


低電流で、とは詰まるところトリクル充電のこと。しかしトリクル充電に対応した充電器を使用した場合でも、サルフェーション状態になっている電池を充電すると、充電器が「満充電と判断し→トリクル充電に移行する」キーである一定の電圧に到達せず、通常の負荷をかけた状態のまま、やがてエネルギーが電荷として蓄えられず熱になって放出されてしまう熱だれを起こす。つまり結果として、充電はされない、電気は食う、バッテリは再生されないまま時間だけがいたずらに過ぎていくわけである。

これを避けるためにはある程度充電したところで、手動で熱だれを起こさない程度の電流のトリクル充電に移行しなければならないのだが、それを手動で出来る充電器は無い。
で、どうしたか。
頭をひねって、トリクル充電以前の最適化充電状態で、熱だれを起こさないようにする、というアイデアを思いついた。

まず12Vの電池を3個並列につなぐ。この状態で最適化充電に移行すると、電流は3A弱程度となる。つまり1個当たりは1A程度となりOK。
しかしそれでも熱が上がり熱だれを起こしてしまうので、扇風機を至近距離で回す強制空冷を実施。
その結果安全域である25度程度に電池温度が安定した。

充電池の温度のロギングも出来るようになったので、どのようになっているのかはまた紹介するけれども、だいたいこの状態で1日放置すると、個当たり4Aずつぐらい改善して行っている。かかるコストは1回90円程度。つまり個当たり30円。仮にこのまま上手く改善して20Aの容量が60Aまで回復するとしたら10日。10日X30円は300円なので悪くないコストだ(扇風機の電力消費は除く)。

まぐれでないことを確認するために1日のダラ充電を何回か試して安定した結果が出たので、全部の電池を25A程度以上にそろえたところで一度試走してみよう。
とりあえずは3日ぐらい連続して放置してみる。