著者:岩松正史
株式会社翔泳社
2024年6月24日 初版第1刷発行
私は2020年6月に、傾聴サポーターになりました。同年2月、初めて傾聴についての説明文をネット上でいくつか読みました。妹の話を傾聴したかったのと、傾聴そのものに興味があったからです。いくつか見た中でも岩松正史先生の発信に一番興味を持ち、早速『「ねえ、私の話聞いてる?」と言われない「聴く力」の強化書』を購入。読みながらハッとした感覚は今でも忘れません。そこには、それまでの私のモヤモヤと苦しかった部分を、楽にしてくれることが書かれていました。読んだだけでもその後の変化がありましたが、もっと知りたいと思い傾聴サポーター養成講座を受講しました。講座を受けて本当に良かったです。
最近は、6月に新しく出版された『心理学に学ぶ鏡の傾聴』を読んでいます。読みやすい本です。この本の中に好きな文章が沢山ありますが、一部をご紹介します。ちゃんというと好きというかそんなレベルでは無くて、大事とか重要とか心臓とか、なんというかそのまましっかり伝えたいと思う文章です。
「現代社会で最も強力な支援者というのは、話を聴いてストレスを吐き出させてくれる人でも、いつでも依存させてくれる人でもなく、自分の心を支えられる自分です。
自分以外の支援者がいることも大切ですが、もし自分で自分を支援できるセルフカウンセラーであれば、365日24時間「安心して悩む」ことができます。
話し手が聴き手を必要とせずに、自立するためには「話し手自身が自分を傾聴できる」ようになることです(岩松, 2024, p. 63)」
私は以前、今よりは自分との付き合いが上手くなかったです。そもそも自己評価の低い人間でずっときてますから、自分を責めることは日常的、回復はしても、無理やりまぁいいやとか、気合いが足りないとか、我慢が足りないとか、時には人のせいにしたり、ひらき直ったりで、あまり良い回復の仕方ではなく、応急処置を繰り返してきたようなものです。傾聴を学びだしてからは、自分で自分を支援することができるようになってきていることを実感します。悩みがあってもまさに「安心して悩む」ことができるようになります。傾聴の目的については、このように書かれています。
「傾聴の目的は、話し手自身が自分を傾聴できるようになること(岩松, 2024, p. 64)」
まずは自分への傾聴が大事だということが、自分の身を通してよくわかりました。まず自分を傾聴出来ないと、人への傾聴は難しいのだと思います。
傾聴は、
一致(私が、私であることをそのまま認める)
受容(あなたが、あなたらしくある様子を、そのまま眺めている)
共感(あなたと同じ感覚をもって、あなたをそのまま理解する)
の3つの態度を大切に聴くのが特徴です。この本での、一致、受容、共感それぞれについての説明もわかりやすいです。傾聴の視点での「共感」と「同感」の違いについてなど、興味のある方は読んでみてください。傾聴は普段のコミュニケーションからヘルパー仕事まで、多くの場で活かせます。これからも長い目で勉強していきたいです。
私個人的には、『「聴く力」の強化書(第2版)』を読んでから、『心理学に学ぶ鏡の傾聴』を読むのがおすすめの流れです。
実はまだ読んでいる最中ですが、読みながら本を紹介したい気持ちが湧いたのでそのまま書きました🐣
▼傾聴についての他の記事
▼読んで良かった傾聴本
燕三条で買ったホットサンドメーカーは最高🥹
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます