静岡県富士宮市議会で30日、富士山の景観を保全するため大規模太陽光発電所(メガソーラー)の設置を規制する条例が全会一致で可決、成立した。世界遺産に登録された富士山の眺望を損ねるとして、再生可能エネルギーの普及より優先させる。
同様の条例は山梨県や大分県由布市が制定している。富士宮市には、国立公園に指定される朝霧高原の緩やかな傾斜が広がり、太陽光パネル設置の適地とされる。現在、市内6カ所に千平方メートルを超えるメガソーラーが設置されているほか、新設を希望する業者が市に相談する件数も多い。
市は「富士山を見渡したとき、真っ黒なメガソーラーが目に入ると景観が台無しになる」と懸念。太陽光パネルは建築基準法上の建築物に当たらず自治体が指導する対象でないため、条例による制限に踏み切った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます