7日、カナダ東部モントリオールの世界映画祭で「Behind“THE COVE”」(ビハインド・ザ・コーヴ)の上映後、質問に答える八木景子監督(共同)

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 【モントリオール共同】和歌山県太地町の捕鯨を肯定的に取り上げたドキュメンタリー映画「Behind“THE COVE”」(ビハインド・ザ・コーヴ)が7日、世界映画祭が開かれているカナダ東部モントリオールで上映された。賛否が分かれる捕鯨問題だけに、観客からは「勇気ある製作」との声が出た。「不公平なプロパガンダ」という非難もあった。

 捕鯨を批判し、米アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞した米映画「ザ・コーヴ」を念頭に製作された。上映後の質疑で監督の八木景子さんは「食文化や宗教の違いを理解しないと戦争はなくならない」と述べ、異文化の尊重を求めた。