マダムことミセス活火山が逝ったのが昨年3月6日朝だから、丁度一年になる。
マダムが亡くなって、初めて知る、多くの人の厚情に感動され通しの一年だった。
生前は口うるさい女と思っていたが、居なくなると、このほかあの<口うるささ>が懐かしい。
<おくり人>なる映画がヒットしているらしい。
活火山も興味を持つ1人だ。
仏さんを送り出すと、最初の一年はすべからく、本人とその家族が帰属する様々な<共同体>の<しきたり>に従って、時系列でそれぞれの行事が進行していく。
<共同体>には家、家族、親類、友人、ご近所さん、お寺、地域がある。
活火山の、宗派は<浄土真宗・大谷派>簡単に言えば京都・東本願寺派に属する、東北・日本海に面した末寺が菩提寺になる。
葬儀後、菩提寺には2回。
菩提寺には、マダムの<永代供養>をお願いしてある。2回の訪山はその為の打ち合わせだった。
京都東本願寺に分骨で1回、仮納骨してある池袋<雑司ヶ谷霊園>には仮納骨後7回、一周忌で、浅草本願寺へ打ち合わせを含めて2回。
本来あまり信仰心の無かった活火山、子供が居なかった事もあって、全ての行事を1人でこなしたが、その結果、結構<門徒>としていっぱしの格好が付けられるようになったから不思議だ。
<門徒>とはこの共同体たるこの宗派の構成員のことで、かって信長と身体を張った<一向宗門徒>の事だ。
今朝は、かろうじて覚えた<正信偈>を読経し、付帯の文章を朗読するなど自宅で約30分のフルコースで<おつとめ>をし、8時30分に雨の、中車で池袋・雑司ヶ谷霊園へ向かう。
途中、北池袋で義姉と合流することになっており、明治通りが渋滞していたが迂回することも叶わず、ひたすら飛鳥山から西巣鴨まで我慢の運転をした。
到着後、昨日用意しておいた花を生け、焼香。
案外、簡単に済む。
これで、一年経過のセレモニーはとどこおうり無事に終了だ。
活火山の共同体では、これで<喪明け>と言うことになる。
これからは、チョイとばかり活火山の新しい生き方を模索するか?