先日、1泊で秋田へ行く。
泊ったホテルでは地元紙を無料サービスしていた。
「秋田さきがけ」紙、正式名は「秋田魁新報」。
地方紙としての歴史も古く、地元のメジャー紙だが、この<魁>が難しい。
<魁>がおいらんの<花魁>を連想することから、別名<あきたおいらんしんぽう>と業界で言われているかの話を以前、目にしたことがある。
数年前より、同誌のwebサイトは、活火山が時折愛読しているが、本紙を手にするのは久方ぶりのこと。
松本清張の「地方紙を読む女」?を読んだが事があるが、帰りの新幹線では、同誌を読みながらの数時間、まさに「地方紙を読むオジジ」の世界。
その紙面構成で5ページの「農林業 あきた」に目が行く。
秋田県は米作が盛んで、どちらかと言えばいわゆる農業県。
それでも、農業従事者の高齢化や、減反政策のあおりで元気が無い。
紙面では、<水稲原種生産の「たねっこ」><園芸作物へ積極転換>、農業関連データー情報の<耕地面積データ>、県森林技術センター<研究機関から>では花粉源減少へ混交林化促進が紹介されていた。
農業や林業の門外漢でも理解しやすい内容になっている。
今、食の自給率を高めることが国家的課題になっている時、こうしたページが持つ社会的意義、価値、使命感に感銘を受けた。