今しがた、NHKスペシャル、<発見、海軍400時間のテープ>の2日目を観終えた。
昨夜から4日間連続で構成される、旧海軍の中枢で戦争を指導した生き残りの旧軍人の反省会の記録テープだ。
活火山、以前に海自の事故に絡んで、帝国海軍評価の私見を述べたことがある だけに大変興味深い番組で、昨夜に続き、今夜も夜更かしをしてしまった。
海軍省、その中枢にあった軍令部や、前線の指揮官、参謀の生存者が集まり、帝国海軍が自滅していったプロセスを反省と言う形で400時間のテープに討論、証言したものだ。
海自が帝国海軍のシステムを継承して運用されていることは承知の通りだけに、この海軍OBの証言は意義深いものがある。
その中で、軍令部には、
<イケイケムード>
<正論を口にすることをためらわせる環境>
<官僚的思考>
等が、反省として挙げられている。
活火山は、帝国海軍の最大の悲劇の原点は日露戦争・日本海海戦での勝利経験から生じた過剰な自信、驕りにあったと思っている。
日本海海戦で世界の海戦史に残る海戦で勝利さえしなければ、壊滅的な先の敗戦はなかったものと思っている。
壊滅的な敗戦経験は、先の大戦経験を、<歴史><科学>に置くのでは<情緒>の世界に置き換えてしまった。
<情緒>の世界におくことにより<歴史><科学>は<悲劇>になってしまった。
勝利した日清戦争、日露戦争でも、悲劇はあったはず。
活火山が知る限り、与謝野晶子の<みだれ髪>位のものか。
勝った戦争は指揮官を神格化し、負けた戦争はすべからく<悲劇>にしてしまう整合性の欠如には、辟易される。
真に平和を希求するなら、歴史を科学的に分析、評価、研究することが肝要と思う活火山。
かなり焼酎が回ってきた…
東郷神社も乃木神社も…