今まで、朗読を楽しむという趣味とは全く疎遠でしたが、昨夜というより、未明の睡りがけに、藤沢周平の「三年目」山本周五郎「おたふく」を視聴してその世界に魅力にとりつかれました。
自分にとって、こうした経験は、おそらく初めてでしょう。
昨夜、偶然動画の朗読コンテンツのサムネイルがスマホのyoutubeホーム画面に露出し、そこには、藤沢周平、山本周五郎、池波正太郎の文字があります。
サムネイルが露出したのは、おそらく、台湾に来てから、時代テレビドラマが好きになり、とくに、この数ヶ月は、剣客商売、御家人斬九郎、鬼平犯科帳のシリーズものを視聴してたので、そうした視聴データのアルゴリズムでヒットしたものだということはすぐにも解ります。
視聴したのは、藤沢周平、山本周五郎の短編モノだと想像します。理由は朗読時間が30〜40分位の構成でしたから、恐らくそうだろうと、いつものように勝手に理解してますが、語り部は異なるのですが、藤沢周平と山本周五郎がなんとなく、同じ様な色というか匂いがあって、きっと山本周五郎が先発・老舗的存在で、藤沢周平氏が先行者の作風を研究したのだろうと、これも勝手な想像です。
ところが、藤沢周平の組み立てが、より市井の、それも出身の山形県の地方都市、地方城下での、書かれている人物の着物や顔に当たる風の様子、生活臭までもが朗読で伝わって来ることが判り、新鮮な衝撃を感じられたことは衝撃で、新鮮な発見になりました。
本で文字を追って読み込んでいれば、果たしてそこまでの立体的、ライブ感のある情景が感じ取れたかどうか? おそらく、自分の感性では、無理だったと思います。
立体感やライブ感があることで、登場人物の着衣の素材や、着古されたものか、しつけを抜いたばかりのものかまで、見た目や手触り感まで、勝手に想像できることを知り、新しい趣味ができたような思いで少々ハイになっています。
米国政界の話題も、度重なるプラットフォーマー側の規制で、コンテンツ数が一気に減少傾向になり、動画視聴へのストレスを感じておりましたので、良い機会だと受けとめることができたようです。