人間の心は
すばらしい
ものなのです
ところが
みんな
世の中の
病気や
災難や
裏切りや
そういう
とても
人の心が
すばらしいとは
信じられない
現実を
前に
すると
いくら
人間の心が
すばらしいと
いわれても
素直に
信じる
ことが
できない
本当は
今
あなた方の
目の前に
たちはだかって
いる
すべての
現実とみえるもの
は
みんな
過ぎ去ってゆく
消えてゆく
ものなのです
なぜ
消えるかといえば
神様の
愛が
本当の
人間の
すがたが
あらわれるから
暗いおもいを
いくら
追っても
それは
暗いままで
決して
光には
なりません
丁度
停電になって
マッチを
すらないまま
ろうそくをさわっているのと
おなじことです
ろうそくが
あるのに
なぜ
マッチに
手をのばさないのですか
いや
手を
のばせないのでしょう
そのことも
神様は
ちゃあんと
御存知なのです
そうして
一番
いい時に
ぱっと
光を
送って
下さるのです
悩んで悩んで
悩み抜いて
一瞬
悩む前の
自分に
立ち帰るときが
人にはあります
それは
あんまり辛いから
あんまり苦しいから
悩むことを
ほんの一瞬
やめてみるのです
でも
その瞬間を
神様は
見逃がしません
サーッと
あなたの
悩みつかれた
心の中に
光を
入れられるのです
何だか
元気になった
一寸
元気が
出てきた
それは
光が入ったからなのです
そうして
いつの間にか
悩みは
悩みのままで
光の方が
あなた方の心を
占めて
明るい
思いで
生きることが
出来るように
なっている
当然なのです
人は光なんですから
自分のうちにある
ほがらかな
光を一寸
忘れただけ
なのですから
光は
あなた方の
いのちを
やしなって
神様の
いのちの
ながれへと
いつか
とけ込ませてゆきます
どうかすなおに
日々を生きてください
昭和61年11月6日