刺さない鍼灸師の日記

治療をして、思った事や感じた事を書いていってみようと思います。

来年も。

2017-12-30 12:00:48 | 日記
何やかんやで、結構忙しくしておりました。
明日で、2017年も終了ですね。
ここ最近は、1年があっと言う間に過ぎてしまいます。
来年もそんな感じなのかしらん。

今年来院していただいた患者さん方、有り難うございました。
少しでも、治療を通じて、患者さんのお役に立っていれば
良いのですが・・・

2018年も、刺さない鍼治療で、来院される方々のお役に
立てる様に、こちらも、常にベストパフォーマンスが出来る様に
心掛けていく所存です。

そして、このブログを見て、
少しでも、この鍼治療に興味を持たれた方
是非、御連絡頂ければ幸いです。

年明け4日より鍼療致しております。
2018年も、”ひこ鍼灸院” を宜しくお願い致します。

頭が痛い。

2017-12-26 13:17:29 | 日記
頭痛が・・・という方はかなり多くて、
でもなんで頭が痛くなるんでしょうね?

”頭痛さえ無ければ、私は最強なんだけど” なんて言った患者さんもいます。

仕事で、根をつめたり、姿勢、眼の使い過ぎ、気候や気圧の変化、寝不足、
精神的なモノ、原因を探ろうなんて思ったら、キリが無い。

人は、人間の身体の土台である、
背骨(頸椎、腰椎、仙骨、骨のスキマも含む)
に負担を掛けて、そこから、背骨→神経→筋肉に伝わって、
様々な症状を出すんじゃないかなんて思う時がある。

頭痛は、首の骨や、背骨の首、肩に近い骨や、骨のスキマに
負担を掛け続ける事による身体からの反応?かな。(あくまで、想像です)

あとは、何か淀んだエネルギーみたいなモノを、首、肩、頭に
ため易い、ため易い上に、抜けづらくしてしまって、
肩こり、首こり、頭痛を引き起こしたりするのか。

ウチの治療は、頭の反応の強いポイントに鍼を当てていくだけです。
でも、鍼を当てていても、この人は、頭が張っているな、とか、
この人は、妙に頭の皮膚が柔らかいなとか、
当てているだけでも、様々な事が伝わってきます。

患者さんの方でも、頭の左右で鍼の当てた感じが全然違うとか、
頭の前側は、何も感じなかったけど、後頭部は痛気持ちいいとか。
何かが抜けていく感じがするとか、ビリビリするとか。
皆さん、色々な事を思ったり、伝えてきたりされます。

結局、頭に溜まっている、余計なモノを抜いて、
抜いた場所に、こちらから、再発しない様にエネルギーを
注入するイメージですかね。

あと、背骨もちゃんと治療しますよ。
必ず反応があって、治療ポイントがありますから。

だいぶ前、まだ刺す鍼治療をしていた頃、
業界紙のコラムに、頭頂部の皮膚がブヨブヨしたり、柔らかすぎる状態は
脳血管系の病気の恐れありと書いてあって、

ある日、ある年配の方が、
”頭が痛いんだ、鍼をしてくれないか” と言ったので、
ふと、あのコラムの記事を思い出し、頭頂部を触ってみたら、
ホントにブヨブヨしており、コラムどおりだ。と思って、
ブヨブヨの周囲に鍼を刺して治療をしました。

後日、その方から、頭痛も取れたし、良くなったと言われ、
ホッとした事を思い出しました。
身体は、本人が気付こうが、気付くまいが、
必ず何らかのサインを出している。

コラムを読んで、すぐの事だったので、
こう言う事って、本当にあるんだよ。経験してよかったね。と
教えてもらったのかも知れません。

雑記。

2017-12-23 12:25:15 | 日記

身体だって、症状を出さない様に、日々頑張っている。
全力で、この地球で生きていく為に、日々努力してくれている。
自分のやりたい事や、頭の中で思い描いている事を実行、
体験出来るのは、身体があってこそ。

症状が出るのは、身体からのサイン。
自分の身体や心と向き合ってという、サイン。
当たり前だけど。

肉体的な事や、精神的な事に、
向き合うというのは、意外と勇気がいる作業。
でも、踏み込まないといけない時もある。
あとで後悔しないために。

人には、それぞれ身体の中に弱い場所を持っていると思う。
遺伝とかそういうものでなく、その人固有の弱い場所。

見た感じは、安定した感じでも、結局症状を出している、
治しても、また症状を出すということは、
自分から、不調和になる要素を作り出している。
(間違った健康法、タバコ、お酒、食べ過ぎ、寝不足、精神的要素等)
自分でも分かっているのに、(分かっていない人もいるかも)
解決しないまま生活して、自分で、自分の身体に負担を掛け続ける。
堂々巡りを続けているだけなんじゃないかと思うのです。

治療は、そういう事に気付き、解決していくための大切な手段。


きっかけ。

2017-12-22 18:06:01 | 日記
昨日、秋田の実家から荷物が送られて来ました。
中身は、リンゴ、稲庭うどん、お餅等であとはこれです。



たけやのビスケットパン。
秋田でパンといえば、たけやのパンだと思うんですが、
これは、ボクが小学校の頃から食べていたので、かれこれ30年以上
売られてるんじゃないかしら。
あと、バナナボートも入っていたのですが、写真を取り忘れました。
秋田の人は、バナナボートも好きだよね。
こちらで言うなら、◯ごと◯ナナだな。味は、バナナボートの方が
数段美味いと思いますが、どうでしょう?

なぜ、刺さないで鍼治療をするのか?
昔は、ボクも鍼は刺すもので、刺さないと鍼治療じゃないと思ってました。

だいぶ前になりますが、
10年近く勤めた整形外科を退職し、鍼灸院に勤めてみようと、
あちこち捜していたのですが、
ある日、ボクの奥さんの友人が、
おもしろい鍼治療をしている先生の治療院に通っていたという話を聞き、
その話を教えてもらい、そこのホームページを見た所、
助手を募集中だったので、応募してみたところ、
いつから来れます?ということになり、
それから、1年間そこの鍼灸院に勤める事になりました。

その面白い治療をしている先生が、
鍼を刺さずに治療している先生だったのです。
先生も、最初は鍼を刺して治療をしたり、色々な治療を試していたのですが、
ある日、別の先生から、何かの講習会で、
鍼を刺さなくても、効果を出す事が出来ますよと、言われ、
そこから、自分なりの刺さない鍼治療法を編み出したのです。

そこに勤めて、最初に先生の治療を、生で見た時に、
ウワア、おもしろい、こんな治療もあるんだ。
これはやってみたいと思いました。
何の違和感も感じませんでしたしね。
これは、自分向きだな。刺さないで、身体を変えられるのなら、
こんな良い方法はない。と。

しかし、結果的に、そこでは、先生の治療法を会得することは
出来ませんでした。
よく先生から言われたのは、
”アナタは、見えないんですか”ということ。
先生は、治療の時は何か見えているらしい。
それは患者さんの”気”なのか何なのかはボクにはわからない。

治療の際に、先生は、治療をする場所(ツボ)が、
山の様に大きく見える。その大きい山を消せば、周りの子分も
消えて行くと。

ボクも、見える様に努力はしたんですが、
やっぱり分かんなかったですね。

ただ、そこに勤めている際に感じていたことはあって、
刺さなくてもよいなら、o-リングテストと、フィンガーテストを
上手く使って、全身に刺さずに鍼を当てていっても、
治療として成り立つんじゃないかなと、見えないなりに
漠然と思ってはいました。

1年勤めて、そこを辞めて、整骨院とかにも勤めましたが、
あの漠然と思っていたことを実現して、自分のやりたい様に治療するには、
開業するしかないと思い、今に至ります。
今も見えてはいませんけどね。
治療としては、成り立っているかなと思います。
赤ちゃんから年配の方まで治療出来てますしね。

2つのテスト法というベースはあるけど、そこから先は、
治療をする人間の鋭い感覚や、技術を極めて行こうという職人的な思考が
ないといけないんでしょうね。
でも、根底は、何とかしてあげたいという気持ちですね。

もらう、もらわない。

2017-12-21 13:02:25 | 日記
この前の日曜日、10年近く乗ってきた車を
手放しました。修理代がかなりかかるということと、
20年近く、常に車が側にある生活をしてきたので、
”車の無い生活ってどんなもんだろう”
という興味もあり、葛藤はありましたが、手放しました。
車が、引き取られ、自分の視界から消えて行く時に、様々な思い出が
よみがえり、グッと来るものがありました。
11年間ありがとう。

さて、
よく、治療をしている際に、患者さんから、
”もらわないんですか?”
ということを、良く聞かれます。

しかし、もらうって一体なんなんでしょうね?
眼に見えない、患者さんからの余分なエネルギーを
もらうとか、邪気をもらうとか、色々な事があるのでしょう。

患者さんに、触って治療する以上は、
”もらう”ということは、当たり前というか、
それも込みで治療をしていかないといけない。

それと、
もらってしまうと言う事は、これは、治療する側の問題
なのかなと思ってしまうのです。
治療する側も、人間ですから、肉体的な問題や、精神的な問題を
抱えつつ、治療に望んでいるかもしれない。

それが、眼に見えない形で、何かがピークとなった時に、
患者さんの見えないエネルギーを受け止めきれなくなり、
治療は出来るんだけど、
あとで身体に来て、負けてしまうのかしら、と思うのです。
(この考えは、あとで変わってくるかもしれません)

なので、治療者はいかに、肉体、精神的によいバランスを保ちながら
もらっても、それをいなしていけるくらいの状態にして、
治療に望んでいかないといけないですね。
治療を続けて行ける身体を作っておかないとね。

予防という訳ではないのですが、
僕は、治療院を閉めた後に、1日おきくらいに、ランニングをしたり、
お風呂に入った際に、塩で(粗塩ね)身体を洗う、
風呂から上がる際に、慣れが必要ですが、冷水をシャワーで全身に
浴びる(今の時期は滝行!)なんて事はしています。
あとは、精神的に溜め込まない。
あまり食べない様にするとか、
よく寝るようにするとかですかね。

ある方に、昔、患者さんを”触る”ということは、
患者さんの身体の障害を"障る”ということだ、と言われました。

障って(触って)
身体の障害を治して行くエネルギーが、治療者には求められる。

そのエネルギーが、空にならない様に、常に満タンくらいの
気持ちで、色々とおもしろがってやれれば良いのかな
と思います。