「ちょっと寂しくなるなぁ」 「ちょっとだけですかぁ」 「一週間も経てば、そんな人いたっけぇ?ってなるかもね」 「え~、酷~い」 「ハハハ、人間の記憶、思いなんてそんなもんだと考えていれば間違いないよ。自分の記憶の中にいるからと言って、向こうの記憶の中に自分がいるとは限らないからね」 「そんなぁ、私はちゃんと憶えていますからね、忘れることなく」 「そっかぁ、ありがとう。まぁ、変化を楽しむって感じで、気楽に頑張りな」 ちょっとした別れがあった。