どんどや(熊本ではこう言うが、全国的にはどんど焼きと言う所が多いようだ)は1月15日に行なわれていた。小正月でもあり、1999年までは成人の日でもあった。今でも昔同様に行っている地域もあるが、成人の日が第2月曜日になってからは、その日、またはその前日の日曜日に行う地域が増えてきた。
私が生まれ育った地域では、中学一年生をリーダーとして、小学三年生までの子供達が、神社の周囲の雑木林で、焚き付け用に枯れ枝や杉の落ち葉を集めるのが習わしであった。
夜(何時ごろだったかは記憶にないが、午後7時頃だったような気がする)になると神社の鳥居の前で盛大に「どんどや」が行われたれたのであった。その熾火でさつま芋や餅を焼いて食べたのである。
時代とともに、子供達の数が減り、火事の危険性が高いとかなんとか、いろいろとクレームをつける人たちが増えて、神社での行事は行われなくなってしまった。
現在では、写真のような広い川原とか学校のグランドの真ん中とかで行われることが多くなった。
昔は良かったなんて言いたくはないが、子供の頃の行事が消滅してしまうことには一抹の淋しさをかんじてしまうのである。