昔々、「ひょっこりひょうたん島」という人形劇がNHKで放映されていた。
その中の主要登場人物の1人が、ドン・ガバチョという男であった。
で、なんだかその名前にみょ~に親近感を覚えたのであった。
そう、身近にドンカッチョがいたからである。
ドンコという淡水魚のことを熊本ではドンカッチョと言う。家の前の田んぼの水路や川や池など至る所にいる愛嬌のある顔をした魚である。
子どもの頃、竹で編んだ笊で水底を掬うと、かなりの確率でドンカッチョが入っていた。
今でも水辺に行くと探してしまう。見つけると、堪らなく懐かしくなるし、何故か優しい気持ちになれるのである。
上手に飼育すると10年くらい生きるそうだ。愛嬌のある顔に癒されている人も多いとのことである。