閑人帖

手のひらが痛くなる話

近くの低い山へ時々ウォーキングに行く。山全体がほぼ自然公園みたいになっているので、整備が行き届いて、歩きやすいし、それなりの起伏があったりして、気軽に楽しめる場所である。

この時期は長袖シャツに手袋をして、全身に防虫スプレーを隈なく噴霧し、顔と首周りにもたっぷり塗り付けて歩くことにしている。

が、すぐに、ブヨだか何だか知らないが、小さな羽虫が目の前をチラチラと飛んで、実に鬱陶しい。確かに他の虫たちは防げているようだが、このブヨだか何だか分からない奴だけは、とにかく執拗にくっついてくるのである。

イライラして、私はそいつらを叩き潰そうと、歩きながら、パンパンと両手を叩き合わせるのである。

で、ウォーキングを終える頃には、手のひらが痛くなっているのである。リラックスしに来たのにリラックスできないなんて・・・・・まぁ、これは私の性格に問題があるのだが。

途中で見つけたクマゼミの脱け殻。

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