閑人帖

真昼の救出

田んぼの畦道を歩いていると、風もないのに田んぼの中で一ヶ所だけ揺れているところがあった。なんだか黒い塊が見えた。

あらぁ~、どこの世界にも頓馬な粗忽もんがいるんだなぁ。カブトムシが稲にしがみついて、にっちもさっちもいかずに、進退窮まっていた。まぁ、よほどの事情があったのだろうが、とんでもない所に止まったもんである。

畦道から3、4mくらい離れているので、何か長いものはないかと、周囲を見回すと、竹林が見えた。とりあえず行ってみると、いい塩梅に枯竹が横たわっていた。

で、無事に救出した。こっちもやれやれって感じだったが、カブトムシも「ふぇ~、助かったぜぇ」ってな感じに見えた。

良いことした後は、気持ちがいいぜぇ・・・・・しっかし、暑いぜぇ。

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