ひまわりおじさんの神戸ナウ
11月22日 金曜日 曇り
少し長い話になります。
神戸の、とある宝くじ店のお話です。
ひと昔風に言うと「タバコ屋の看板娘」的な、宝くじ売り場の看板娘がおりました。
40代前半でしょうか?優しそうで人当たりの良い娘さんでした。
婚活のイベントを時々開催しているおじさんは、ついついお節介が始まります。
「失礼ですけど、まだおひとりですか?婚活のイベントに参加しませんか?」
「ジャンボにしますか?それとも1枚百円の…」
「あなたの事を聞いています。」
「…実は、私には結婚の約束をした人がいまして…」
―そう言うと、彼女はこんな話をしてくれました。
「もう20年ほど前の話ですが、宝くじが新発売になる度に、買いに来てくれる若い男性がいました。
来るたびに会話を交わすようになり、半年後一緒に食事をする中になりました。
そして彼からプロポーズがありました。
『1億円が当たったら、僕と結婚してください。』
『はい。』気が付けば、20年もその日を、待つ続けています。
と語ると彼女は、恥ずかしそうに下を向いた。
売り場を離れて、何か頭にピーンとくるものがあった。
婚活のお世話をしている男性の中に、
「僕は、1億円を当てて結婚する」
と、言い続けている人がいたのだ。
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11月22日 金曜日 曇り
少し長い話になります。
神戸の、とある宝くじ店のお話です。
ひと昔風に言うと「タバコ屋の看板娘」的な、宝くじ売り場の看板娘がおりました。
40代前半でしょうか?優しそうで人当たりの良い娘さんでした。
婚活のイベントを時々開催しているおじさんは、ついついお節介が始まります。
「失礼ですけど、まだおひとりですか?婚活のイベントに参加しませんか?」
「ジャンボにしますか?それとも1枚百円の…」
「あなたの事を聞いています。」
「…実は、私には結婚の約束をした人がいまして…」
―そう言うと、彼女はこんな話をしてくれました。
「もう20年ほど前の話ですが、宝くじが新発売になる度に、買いに来てくれる若い男性がいました。
来るたびに会話を交わすようになり、半年後一緒に食事をする中になりました。
そして彼からプロポーズがありました。
『1億円が当たったら、僕と結婚してください。』
『はい。』気が付けば、20年もその日を、待つ続けています。
と語ると彼女は、恥ずかしそうに下を向いた。
売り場を離れて、何か頭にピーンとくるものがあった。
婚活のお世話をしている男性の中に、
「僕は、1億円を当てて結婚する」
と、言い続けている人がいたのだ。
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