ひまわり進学ルーム

あなたは雑草のように美しい

小6の国語の教材にこんな文章がのっていて。
「『あなたは雑草のように美しいですね。』なんて言われたら、
 99%の女性は激怒することでしょう。
 もっとも私は残りの1%の部類なのですが…云々。』
熟読していないので、細部は違うかもしれないのですが、
この後には筆者が道端の雑草と呼ばれる花をどんなに愛しているかが続きます。

そこでDくんが質問してきました。
「ねえ、99%の女性が激怒するってどういうこと?美しいって言ってるのに??」

これは、アレですよね。
比喩を用いる場合には、たとえられているものに対する共通認識がないと、
比喩が成り立たないっていう、アレです。
「雪のように白い」と言ったところで、
雪をみたことがない人にはその白さが伝わらないっていう、アレね。

「うーーん、これはね、
 ほら、後の方を読むと、この筆者が雑草が大好きってことがわかるよね。
 ここを読むと、雑草だってすごいキレイだなあ、可愛いんだなあ、ってわかるけどね、
 普通はね、
 普通の女性は『バラ』とか、『百合』とか、見た目が豪華で、
 花屋さんとかで高い値段で売られているような花に例えられた方が喜ぶよ、って話。
 どこにでも、どんなだでも咲いてるような花って言われたら、むしろ悪口かと思うのよ。」

「え!そうなの?雑草のようですね、って言われたら普通は怒るの?」
「うーーーん、まあ、その人が『雑草』にたいしてどんなイメージを持っているかによるだろうねえ。
 でも、ま、この筆者は『普通は嫌がられるかもしれないけれど』って思ってるんだろうね。
 多分、H先生とかだったら、怒らないと思うし。」
「じゃ、H先生は残りの1%ってこと?」
「うん、多分。」
「他の人にも聞いてみていい?」
「どうぞ。」

そんな会話の後に、手当たり次第、女の子を見つけては
「『あなたは雑草のように美しいですね。』」
と言って歩きます。

小学生の女の子は頭に「?」「?」が飛びまくって無言。
「先生、怒らへんかったよ。」
「怒らへんっていうか、Dちゃんが最初意味わからんかったのと同じで、
 『雑草』がどういう意味かわからんかったんじゃない?」
「じゃ、中学か高校やったらわかる?」
「うん、たぶんね。」
中学生や高校生、女性の先生に果敢にトライします。

「え?ありがとう。」
「あれ?ウチ今褒められたの?」
「え?なに?どういう意味で?」
なんの前触れもなく、小学生に「美しいですね。」と言われたら、ねえ。
『雑草のように』の部分なんて聞いちゃいませんって(笑)

・・・というわけで、
「は?雑草って何やし。」
って適切なお返事をしてくれたのは一人でした。
「先生、全然99%じゃなかったよ?」
うーん、それはね、
言われる相手と、タイミングと場所も関係するのよ・・・というところでしょうか。


※画像はDちゃんとにゃあこ

コメント一覧

ひまわり先生
http://yaplog.jp/himawariroom21/
LONさん、コメントありがとうございます。
子ども達はホントに好奇心旺盛で、
毎日いろんな刺激を楽しんでいます。
しかし、やっぱり今見直すと、
子どもが勉強している横で猫が寝てる図ってのは、
普通はないですね{汗}
よく言えばアットホームですが(^。^;)

LONさんは「めろん」ちゃんという猫ちゃんとの日々をヤプログでブログにされていて、
私はいろいろとこのブログでお勉強させてもらっています。
塾生の皆さんも猫好きな方はぜひおじゃましてみてくださいな。
LON
http://yaplog.jp/melon99/
ふふふ Dくんカワイイですね(*´▽`*)
疑問をすぐに試してみたり、自分にとっての納得を
導こうとする姿勢が素晴らしいです

昨日はあたたかなお祝いコメを、ありがとうございました
見てくださっているだけで、ほんとにとても嬉しいです!
にゃあ子ちゃんもいろんな思いを
ひまわりさんに伝えているのでしょうね~(*^m^*)

私もいろんなお話を、興味深く楽しくいつも拝見しております
アットホームですてきな塾ですね!
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