花壇の中にたくさんの草が生えています。
何度引っこ抜いても生えてくるどくだみ、
小さな西洋タンポポ、
オオバコ、ヨモギ、etc。
土の中には、アリも、ダンゴムシもいます。
宇宙から見ると、人間も同じなのかもしれません。
その役割は一人一人違うし、何おために生まれてきたのだろうと思うことも
しばしばです。
何故、自分がこんなに大変な目に合うのだろう、
こんなに悲しい思いをするのだろう、と思う時があるのかもしれません。
そんな時でも、人は前を向いて進んでいくしかありません。
全てが、宇宙からのプレゼントなのですから。
もう15年以上も前のことになります。
初めて3階建ての小さなペンシルハウスを購入した時、
隣の家を購入した人は背中にカラフルな彫り物のある人でした。
毎日うちにやってくる宅配便の人に嫌がらせをしたり、
スタンガンを持って近所の人を追っかけたり、
なんで、ここに家を購入したのだろうかと悩みました。
警察に相談してもどうすることもできず、毎日のトラブルに私の髪の毛は薄くなってきました。
そんな時に、考えたのが、「どうしてその人の隣に家を買ったのだろうか」ということでした。
自分と隣の人は、間違いなく同じ人種、同じ段階に違いがないということ。
一切の偶然なく、必然で購入したということ。
まずは、怖いので玄関に防犯カメラを取り付け現実的な対策を行いました。
悩みながらずっと考えているうちにある雨の日、防犯カメラに影が映りました。
這いつくばって隣のうちに入ろうとしている男の人の影でした。
何ヶ月も見ていると、その影は扉の中にどんどん近づいて行きました。
トラブルを聞いて仲裁に入ってくれる近所の人がいました。
その時に分かったのですが、隣人は施設の前に捨てられ育ったことがわかりました。
そして、しがない稼業をしてきたことがわかりました。
仲裁に入った隣人は、施設から何人もの子供たちを引き取り育てた人でした。
他人からはわからない事情があって人間性が培われていくのですが、
私のために、隣人はこの家を購入した人に違いないと思いました。
神社で隣人と戦い続けてきた自分自身を反省し、自分の汚れを詫びながら
隣人に愛の光が入ることを真剣に願いました。
すると、引っ越しをしたいと考えて、売りに出していた家の購入者が現れました。
しかも、とても隣人と仲良しになった人でした。
私がその家に住んでいた年数はわずか3年弱でした。
そして引っ越しをしてから3年ほどたった頃、
風の便りに、隣人が自殺をしたことが伝わってきました。
原因は、いろいろあるのでしょうが、私には、這いつくばって入って行った人のように思えてなりません。
この一件は、抜け出るのに本当に時間を要しました。
ですが、神様がくださった鍛えであることには間違いありません。
どんな人にも必ず役割があり、悪い役をする人がいないと消えないものもあります。
全てに感謝です。