国立中学受験専門 ひのき塾

国立中学受験専門塾として、様々な情報を発信してまいります。

令和4年 大教大附属天王寺中学校入試を占う①

2021-08-25 16:40:00 | 日記

気になるニュースが飛び込んできたのでお伝えしようと思います。実は、ずっと燻ぶっていた情報なのですが、<o:p></o:p>

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「1学年4クラス編成の現体制を見直し3クラス編成にする」というものです。<o:p></o:p>

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 当然この変革に伴い募集人員は減少されます。令和3年の募集人数は、男女合わせて144名となっており、これをA組からD組までの4クラスに等分しますので、1クラスあたり36名ということになります。これを3クラス編成にし、1クラスあたりの人数は、現状を維持するものとすると、募集人数は、36×3=108名ということになります。もちろん、この中には、附属小学校からの連絡進学者も含まれますので、一般入試からの合格者数は更に少なくなります。<o:p></o:p>

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 現在附属小学校からの内部進学者数は、令和3年度入試をもとに推測すると、男子が10名前後で女子が20名前後となっていますので、今後3クラス編成になり更に男女同数を堅持された場合、一般入試からの合格者数は<o:p></o:p>

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男子…108÷2‐10=44名(令和3年度 合格者63名)  女子…108÷2‐20=34名(令和3年度 合格者53名)<o:p></o:p>

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内部からの連絡進学者数は、毎年異なってくるので、上記の人数は一つの目安の域を超えませんが・・・<o:p></o:p>

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うーん、厳しくなりそうです。<o:p></o:p>

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 気になる変更時期ですが、正式な発表がまだなされていないので、予測の域を出ないですが、令和5年入試(現在小5生)からとなりそうです。<o:p></o:p>

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 附天中の学校説明会は、次年度の入試のことだけの説明にとどまることが多いので、8月の入試説明会では、2年後のことに触れられないかもしれませんが、コロナ対策による選抜方法の変更も含めて、注目したいポイントといえます。


奈良女子大附属中学校 令和3年入試を占う①

2021-01-14 18:22:00 | 日記

昨日、奈良女子大附属中学校の令和3年一般入試の出願者数が発表されました。<o:p></o:p>

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男子・・・224名    女子・・・301<o:p></o:p>

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というものでした。これは、昨年に比べ、男子は31名少なく、女子は9名少なくなっており、全体として40名の減少となっています。<o:p></o:p>

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ご存知の通り、奈良女子大附属中は、中学受験解禁日から5日後の入試となるため、実際の受験者は出願者数から少なからず減少します。この減少幅ですが、直近の5年間平均を求めると、男子42名、女子37名となっております。よって実際の受験者数予測は・・・と進めたいのですが、今年は例年通りにいきそうにはありません。<o:p></o:p>

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コロナ禍の影響により、大教大附属天王寺中学校の入試が縮小され1日入試となったため、合格発表が2日早められ水曜日発表となったからです。<o:p></o:p>

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これにより、奈良女入試の前日に附天中の合否結果が分かってしまうため、<o:p></o:p>

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附天中合格者で、附天中が第1志望の受験者は、奈良女入試を欠席する可能性が高くなります。<o:p></o:p>

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このため、今年は例年以上に、学力上位者層を中心にして出願者が減少します。今まで経験したことのない奈良女入試になりそうです。<o:p></o:p>

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では、どの程度の受験者数になるのでしょうか。<o:p></o:p>

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附天中合格者のうち、40%の生徒が奈良女を併願しているとして、その半数が奈良女入試を欠席したと仮定すると、令和3年の奈良女入試の受験者数は<o:p></o:p>

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男子・・・2244262×0.4×0.5=約170名     女子・・・3013746×0.4×0.5=約255<o:p></o:p>

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となります。直近5年間の受験者数の平均が、男子・・・210名  女子・・・296名 から比較しても大きく減少しており、男女とも今までの奈良女入試の中で<o:p></o:p>

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最も少ない受験者数になりそうです。<o:p></o:p>

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次に競争倍率ですが、奈良女子大附属中学の合格者数は年度によって大きく異なります。附属小からの連絡進学合格者数は、ほぼ安定しているのにもかかわらず一般入試の合格者数は、安定しているとは言いにくい状況です。<o:p></o:p>

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年度によって10人以上の差が生まれてくるのは、奈良女の内部事情としか言いようがないのですが、「追加合格を極力出さないように苦慮されているなぁ」という印象は持ちます。<o:p></o:p>

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附属小学校の受験者数が減少してからの直近3年間の合格者数平均は、<o:p></o:p>

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男子・・・68名    女子・・・58名<o:p></o:p>

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となっており、これにより競争倍率は、<o:p></o:p>

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男子・・・2.5倍    女子・・・4.4倍<o:p></o:p>

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となり、かなり優しい印象をもちます。<o:p></o:p>

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ただ、このままだと男女格差が鮮明になってくるので、男子の合格者数を減らし、女子を増やすという操作を行う可能性は十分にあり得ます。


大教大附属天王寺中学校 R.3入試を占う②

2020-12-26 13:34:40 | 日記
女子に注目してみましょう。女子の出願者数204名は、2年ぶりの200名越えとなりました。合格者数を例年通りの47名と仮定すると競争倍率は、4.34倍となります。これを直近5年間で比較してみると

4.89  ⇒  4.17  ⇒  4.33  ⇒  4.22  ⇒  4.34

ほぼ例年通りと言える範囲内にあるといえます。私としては、「男子と同じく神戸大附属中との併願が活発に進み、直近5年で最も多く集まるのでは」という思いがありました。少し肩透かし感が否めないところですが、

神戸大との併願者が思いのほか少なかったのでしょうか?

実は、少し気になる動きがありました。

駸々堂テストの受験者数をご確認ください。9月の第9回で、



ようやく2年前の人数に戻りましたが、今年は附天中を第1志望にしている女子がかなり

減少しているのです。コロナ禍の影響で受験をする生徒自体が減少しているのかもしれませんが、駸々堂の流れは、男子とは反対の方向へ向かっていました。

「いつも通りの入試なら明らかに減少していたが、副教科が無くなり、受けやすくなったことと、神戸大附中との併願が可能となったことで、例年通りの入試となった。」と考えるのが自然なのかと思っています。



受験者の学力層に変化はあるのでしょうか?第4回で平均偏差値が大きく下がりましたが
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それ以外では、ほぼ横ばいです。ただ、一度も上回ることがなかったことも気になります。javascript:void(0)

R.3の附天中女子の入試は、ほぼ例年通りと推察できます。

附天中R.3入試を占う①

2020-12-23 16:40:00 | 日記

コロナ禍のため、縮小して行われることになったR.3入試ですが、その概要をまとめてみます。

① 副教科実技テストを取り止め、1次と2次の2日間入試から、1次のみの1日入試へ。

② テスト科目は、国算理社の4教科入試となり、各教科とも、テスト時間を30分でそろえ、配点も4科均等の100点満点とする。

となりました。特に注目すべきは算数で、今まで40分であったテスト時間が30分に短縮されたため、問題数を減らし、テスト問題を易しくするという発表がなされました。実際には、どの程度易しくなるのかはわかりませんが、本来なら別に触れなくてもいい部分である、問題の難易度について、あえて言及するということは、かなり易しくなって高得点の争いになるのかなと予測できます。このようなときは、少しのミスも許されないという傾向がより強くなります。

先日、願書の提出が行われました。

男子206名 女子204名 という出願者数で、例年通りの合格者数(男子62名 女子47名)を見込んだ場合の競争倍率は、男子3.32倍、女子4.34倍となります。

この数値を、例年と比較してみます。

まず、男子からです。男子の出願者数が女子より多くなることは、H.27年度入試以来6年ぶりのことでとても珍しいことです。(この年の男子の倍率は、3.44倍でした。)競争率の5年変化をあげてみますと、

3.18  2.66  2.54  2.76  3.32

直近5年間で今年が最も高い数値と言えます。

では、ここまで男子が増えた理由はどこにあるのでしょうか。

真っ先に思い浮かぶのは、

≪副教科実技テストが無くなったことにより受けやすくなった。≫

ということです。昨年、京都教育大附属桃山中が副教科実技を入試科目から外したところ、受験者数が急増した。ということからも納得しやすい理由ではあると思うのですが、それだけではないような感じもします。

≪神戸大附属中学との併願が可能になった。≫

例年は、神戸大附中の入試日が、附天中入試の2次試験日と重なっていたため、併願は不可能だったのですが、今年は附天中が2次入試を行わないため、併願が可能となりました。三ノ宮近郊から大阪寄りにお住いの方にとって、附天中は十分通学圏に入ってきます。この方々が、附天中を併願校に選ぶことは十二分に考えられることです。

≪附天中の男子人気が上がって来ている。≫

実は、附天中の男子人気が昨年から上がって来ています。女子と比較しても明らかに上がってきています。

駸々堂テストのデータをご紹介します。<o:p></o:p><

駸々堂テストで附天中を第1志望にしている男子の人数の3年間の推移を表しています。

入試要項の変更が発表されたのが、9月下旬でしたので、

男子出願者数の増加が、要綱の変更だけではないことがわかります。

さらに注目すべきは、増えている生徒の学力層です。

男子人気が学力上位層で広がっていることをうかがい知れるデータです。第3回から第5回まで、すべてにおいて人数がふえており、平均偏差値が最も高くなっています。

附天中男子のR.3入試は手強くなりそうです。






大阪教育大学附属天王寺中学校 令和2年入試を占う①

2019-11-28 02:07:07 | 研究
令和2年の附天中入試から、体育実技の実施種目が変更されました。今までの実施種目の中から、「鉄棒」「シャトルラン」「ハードル走」がなくなり、

「40m走」「マット運動」「立ち幅跳び」「サッカー」「バスケットボール」

の5種目からの実施となります。

今までほとんど実施種目となることがなかった「シャトルラン」等がなくなるのは納得できるのですが、頻繁に実施種目となっていた「鉄棒」が無くなったのは衝撃でした。安全面での配慮が理由なのかもしれません。一生懸命に逆上がりの特訓を続けていた、ひのき塾の塾生は、この一報に悲喜こもごもといった感じで、中には今にも泣き出しそうな子もいました。(努力は決して無駄ではないよ。)

令和2年の附天中入試は、どのようなものになって行くのでしょうか?

まずは今春のH.31入試までを振り返ってみたいと思います。

まず、受験者数の変遷をご確認下さい。
男子 受験者 合格者
H.28   203名 64名
H.29   197名 62名
H.30   165名 62名
H.31   155名 61名

女子
H.28   221名 49名
H.29   220名 45名
H.30   196名 47名
H.31   208名 48名

男子の受験者数は、明らかに減少傾向に入っています。女子は下げ止まり感を漂わせながら200名前後で落ち着いているといった感じです。児童数の減少や選択肢の増加などの理由から今後大きく増加することはまず無いと思えます。ただ、以前から申し上げているように附天中の場合、近年

「量が減って質が高まる。」

という傾向にあるのは事実です。合格者数は男女ともずっと安定しているので、令和2年入試も

男子60+α 名   女子50ーα 名

の合格者は見込めると思います。合格者数の絞り込みによる難化は考えにくいので、やはり

「質の高まり」

が気になります。次回のブログでは、この辺りに踏み込みたいと思います。