滋賀県・京都府とその周辺の山と滝Ⅱ

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2022.10.02 六甲山/西山谷から六甲山頂@39年ぶりで新鮮 part.1

2022-10-02 17:51:46 | 兵庫県の山と滝

2022.10.02渦森台4丁目バス停08:49〜09:28ふるさとの滝09:2909:46大滝09:4810:52ソーメン滝10:5511:32みよし観音12:24六甲最高峰12:4813:38雨ヶ峠13:4014:05横池14:0814:12風吹岩14:1414:40高座の滝14:4415:08JR芦屋駅](距離16.54km 累積標高1057m)

 

<日記>

39年前、芦屋から東おたふく山経由で最高峰に登り西山谷を下りたことがあった。でもその時は写真を撮っておらず、記憶からもその山行自体消えかかっている。それでは久しぶりに行って西山谷の滝を全部写真に収めようと計画。

自宅を出てから1時間20分で住吉駅に着く。案外早いですね。比良に行くのも六甲に行くのも時間的に変わらないですね。
駅前バス停に着くと、ちょうど神戸市バス38系統渦森台行きが到着。終点一つ手前の渦森台4丁目でバスを降車。当たり前ですがここからは眼下に神戸の街と海が見渡せる。改めて神戸に来たのだなぁと思える独特の風景です。

少しだけ住宅地を歩くとすぐ西山谷入口。
最初の渡渉点で2度目の朝食を摂り、登山の準備をします。靴はトレッキングシューズですが念のためヘルメット装着で。

大きく高巻く道で堰堤を2つ越え、谷に下りるといきなり滝が現れる。
正面には赤い岩から落ちる支流の滝、本流には2段の小滝。いきなりテンションが上がってきました。
滝は続け様に現れ楽しくて仕方がない。幅広く豪快で名があってもおかしくない滝でちょっとした岩登り。
最初の名のある滝は「ふるさとの滝」。滝の中程にピンポイントで日が当たり輝いている。
小滝とダムをやり過ごすと「西山大滝」。流石にこの谷の主瀑、豪快に水を跳ね飛ばして踊ったように豊富な水を落としている。この印象的な滝でさえ39年前の記憶は残っていません。

堰堤を巻くのもロープや鎖があって安心。でも高巻きルートは枝分かれが多く迷いやすい。テープは少なく道標はないので、見極めは大事。おおむね一番しっかりした踏み跡を辿れば問題ない。

小滝は多少濡れるが直登できるものが多い。
後半になっても特徴的な滝が現れ、飽きない面白い谷です。
幅広く枝分かれした「ソーメン滝」は左を直登できる。次の「愛情の滝」は左高巻き。その奥のゴルジュに落ちる滝で左にロープはあるが右をクライミング気分で越えると、その先笹の中の道が続いて車道に飛び出す。

六甲山中腹にはこうした面白い谷などいいところは多そうだが、いかんせん山上が人工物だらけ、ってか町、開発される以前は素晴らしいところだったんでしょうね。

車道を歩き「みよし観音」からひと登りでガーデンテラス。人が多いので急足で通過。
この先は町ではないが、何度も車道を横切る。クマザサの中の道は比良や北山に慣れ親しんでいるものには懐かしく感じるだろう。山道の脇には案外多くの花が咲いている。蝶も多い。

最高峰も久しぶり。随分と様変わりしているように思うが、以前の記憶を忘れかけているだけかも知れない。
肉を焼いておられる方の隣で昼食とする。焼肉の匂いをおかずに握り飯を食べようというたくらみ。
その方とはしばらく話をする。下りにバリ道通るので一緒にどうですかとお誘いを受けるが、芦屋までのルートはこれまた39年前に逆ルートを辿ろうと考えていたのでお断りする。一緒に行けば何か面白いことがあったかなぁ、など考えながらメジャーコースを歩く。
横池も風吹岩も高座の滝も記憶に残ってないので、再度訪れたかったのだ。

横池は意外に立派で美しい池、風吹岩では猫さんに会えるかなと思ったが見かけず残念。
奥高座の滝に寄り道しようと谷ルートに入るが、下調べしていなかったので滝は見られず。歩くルート沿いにあるものだと思っていたが、さらに寄り道しなければならなかったようだ。

高座の滝に下り立ち滝見物。さらに上段があるのがチラリと見える。総落差は30m位ある大滝だったようです。
最後は高級住宅街から阪急芦屋川駅を通りJR芦屋駅で山歩き終了。すぐに快速が来たので飛び乗って、乗り換えなしで西大路駅へ。予想以上に早く家に帰りつきました。

 

<情報/コース状況>

西山谷は滝や堰堤が続く。巻道はあるが複数入り乱れておりルーファイが必要。鎖、ロープ設置箇所あり。谷の水流沿いは特に道なし。事前に下調べしてから入谷したほうが無難。
写真の説明文としてルート情報を記しています。

 

<情報/アクセス>

JR住吉駅のバス停は国道2号線にあり改札を出てから3分程度かかります。
市バス38号系統渦森台行きは休日ダイア朝の時間帯は13分から20分間隔で運行。

 

 

渦森台4丁目でバスを降り、少し戻って電話ボックスのある交差点から住宅地に入ります

 

住宅地を道なりに左に曲がった後の分岐を右に取ると西山谷入り口です

 

奥に堰堤(第2堰堤)が見えてきたら左岸にわたって道が続きます
このまま高巻道で第3堰堤も一緒に巻いて進みます
踏み跡が多いですが、一番よく踏まれているルートをを辿ります

 

第3堰堤を越えてすぐ谷に下りると早速滝のお出ましです
これは赤い岩にかかる右岸支流の滝

 

赤い支流の滝から本流に目を移すとこんな滝が見えます
左岸に道があり簡単に越えていきます

 

さらにもう一つ小滝
これも左岸踏み跡から越えます

 

その先すぐにこの滝がドーンと現れます
名前があってもおかしくないほど立派で存在感ある滝です
流れをわたり右岸側の滝横の岩を登っていきます

 

岩は濡れていますが簡単に登れます
その途中から滝を見たところ

 

しばらく平流で左岸・右岸・谷中央と歩きやすいところを選んで進むと、この滝が見えてきます
右にロープが垂れ下がっており、それを利用して岩場を登って越えます

 

すぐに「ふるさとの滝」です
狭い岩の隙間を落ちる滝で、凛とした美しさがあります
右岸の段々の岩棚から越えていきます
「幽玄の滝」とも呼ばれているみたいですね

 

「ふるさとの滝」のすぐ上、岩にあいた穴から滔々と水が湧いています

 

すぐに大きな堰堤
右岸の崖を設置されたロープと鎖を頼りによじ登ります
難所です

 

これが堰堤横の鎖場です

 

巻きの途中にミカエリソウが咲いていました

 

ごく小さな滝を越えると「西山大滝」が見えてきます

 

「西山大滝」手前にもう一つ小さな滝

 

いよいよ「西山大滝」のお出ましです
10mちょっとありそうです

 

「西山大滝」は右岸の岩を登ることができますが、上部は濡れているので注意が必要です
大きく右岸巻きルートもあり安全に巻くこともできます

 

「西山大滝」上の赤い岩の小滝
右岸から越えます

 

さらに2段の小滝
これは左岸から

 

4つ目の堰堤は左右どちらからも越えられるようですが、左から越えました
上は平流で左に支流を分けます
羽の傷んだアサギマダラが舞っていました

 

小さなナメ滝は右を

 

すぐに2条の小滝
「二条の滝」と紹介されることもありますが、わざわざ名をつけるような滝でもないので、2条になった滝という意味で呼ばれていたものが、この滝の固有名詞と勘違いされたものでしょう

 

インゼルに左側の小滝を見て
少し行くと5つ目の堰堤で左から簡単に越えていきます

 

アキチョウジがたくさんあります

 

5番目の堰堤を左から巻き上がると、踏み跡がいっぱい
そのまま谷に下りずに巻き続ける道もありますが、そうするとこの滝は見られません
この滝は左越えで

 

ごく小さな滝を越えて

 

赤い岩の段々の小滝はなかなか絵になる滝です

 

すぐに小さなナメ滝

 

 

 

6つ目の堰堤も左から
巻き上がると5つ目の堰堤から続く巻道と合流します
巻道はさらに谷から離れていて7つ目の堰堤も一緒に巻いていきます
7つ目の堰堤の上は草が茂っていて二股となっています
フサフジウツギがいっぱい咲いています

二股を左(支流)にとると大きなレンガ調の堰堤があり、堰堤の右を登ると本流側に戻って8つ目の堰堤も一緒に越えるらしいのですが、二股からそのまま谷沿いに本流に入りました

 

8つ目の堰堤を左から越えて、少し進むと次の堰堤の下にこの小滝
右の岩をよじ登ります

 

滝を越えると堰堤の直下に出ます
大きなコンクリートの壁が立ちはだかり威圧感があります

 

左のホチキスを登り越えます
最初の数段は水飛沫に濡れてしまいます

 

ホチキス堰堤を越えるとまたミカエリソウが咲いていました

 

右に支流を見ると再び堰堤(10個目)
その下にあるこの2条の美しい小滝は左の岩をよじ登って越えます

 

10個目の堰堤は左岸に巻道
上部に続く踏み跡もありますが堰堤の高さくらいになったら左トラバースします
最後は木が立てかけられておりそれを踏み台に越えます
堰堤の上にはツリフネソウがいっぱい咲いていました

 

右に堰堤のある支流を見ると谷は左に曲がり奥に右から落ちる「ソーメン滝」があります
幅広く数条に分かれた美しい滝でしばし見惚れました

 

「ソーメン滝」は右に鎖やロープが設置されている巻道もありますが、滝の左端を登ることもできます(上部に固定ロープ)

 

「ソーメン滝」の上にはすぐにこの滝
形のいい滝ですが倒木が見栄えを悪くしています
「乙女の滝」として紹介されることもあるようですが、この名称はこの上にある「愛情の滝」の別名でしょうか

 

滝の上部は日があたりキラキラ輝いていました
滝身のすぐ右の岩を登ります

 

登り終えると奥に美しいすらっとした一条の滝「愛情の滝」が見えてきます
この滝は左を浅く巻くルートから落ち口に絡みながら登ります

 

谷は源流の様相になってきました
チョックストーンのこの滝の下は流木や土砂が堆積
この滝には右岸にロープがぶら下がっていますがきつそうに見えたので、左岸の岩を登ることにします
ちょっとしたロッククライミングで登ると下から続く巻道と合流しササの中を道が続いています

 

ササの藪漕ぎは懐かしいですね
北山や比良にクマザサがなくなって久しくなりました

 

しばらくササヤブをかき分けて進むと車道に飛び出します
この電柱の左から登ってきました

 

part.2に続く


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