滋賀県・京都府とその周辺の山と滝Ⅱ

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2024.06.11 比良山/滝をめぐって武奈ヶ岳@久しぶりで疲れました(前編)

2024-06-11 20:34:41 | 比良の山と滝

2024.06.11[8:37大津ワンゲル道登山口〜8:48登山ポスト(神爾谷道)〜神爾滝雌滝〜9:39神爾滝雄滝9:53〜11:10神爾谷道下降点〜11:17北比良峠11:21〜11:37八雲ヶ原11:45〜12:04イブルキノコバ〜12:36コヤマノ分岐〜12:55武奈ヶ岳13:11〜13:26西南稜1120m地点〜13:33ワサビ峠〜13:44ワサビ平〜13:58中峠14:03〜14:38ヨキトウゲ谷入口の分岐〜14:44金糞峠西側下の分岐〜14:48金糞峠14:51〜15:18青ガレ15:22〜15:42大山口15:43〜15:50暮雪山多目的保安林駐車場16:01〜16:10イン谷口〜16:13大津ワンゲル道登山口](距離12.5km 累積標高1197m)

 

神爾滝雌滝へのルートはほぼ消失しているが特に難所はない。ただし渡渉回数が多く濡れること覚悟で。
カマブロ洞入口を過ぎると谷を右岸にわたる橋がある。これをゆくと最初の堰堤を越えたところで道はなくなる。あとは部分的にわずかに残る道跡があるのみ。堰堤は全て左から越える。明るくなり左に大きな支流を分けると奥に雌滝が見えてくる。
旧鑑賞路は右岸の岩を登っていくがこちらもほぼ消失。危険箇所もある。
雌滝からは登山道へと登るのが賢明。滝のわずか下流の登りやすい箇所から左岸斜面を登る。急斜面であるが藪もなく高低差60mほどで登山道に出る。地形図では「!(雨裂記号)」のある場所だが岩もない普通の斜面。

 

ちょうど1ヶ月ぶりの山となる。
いくつか行きたい山はあったが、いずれもロングコース。1ヶ月ブランクの身にはきついことが想像されるので、今回は比良山を滝を巡りながらゆっくり登ろうと思う。

とりあえずイン谷口スタート。まずはカマブロ洞に立ち寄る。その後は久しぶりに神爾の滝の雌滝に向かう。
カマブロ洞入口からすぐのところに神爾谷を右岸へと渡る橋がある。これを行くと最初の堰堤上までは道があるが、その後は道跡が消えつつある。堰堤は全て左越えで。
途中右岸支流から落ちる滝が望める。支流滝横に這い登って、滝と神爾谷の流れを一緒の入れて写真を撮る。

4つ目だったか5つ目だったかの堰堤を越えると、明るくなって谷は二股に。本流の水際を少し行くと雌滝に到着。
雌滝は端正なお姿だ。一直線に細く落ちる流れは迫力を感じ、雌滝といえども女性的な優しさはない。
右岸の岩を登るとF2に行けるが、最近は手首に不安があるのでここはパスして、左岸斜面を登る。急斜面ではあるがヤブもなく登山道まで登ることができる。

登山道を行くとすぐに雄滝の下り口。もちろん立ち寄る。雄滝はF4。雌滝と雄滝の間には2つの滝があり、F2は2段10m超、F3は5mの直瀑。昔は鑑賞ルートがあったが、現在はほぼわからなくなっている。
雄滝の上にも3つの滝が連続していて、7つの滝の総落差は109mとも言われている。3つの滝は登山道脇にある灯籠の手前から下りるが、道はなく険しいので、きょうはこれらの滝もパス。

登山道に戻り滝群の上で右岸へ、そして再び左岸へと渡ると、たくさんのタツナミソウが出迎えてくれる。ここにあるのは小ぶりなものが多い。コナスビもたくさん。
その先でシイタケ発見。帰路で見つけたのなら採って帰ったのだが。

堰堤下の3段小滝にはイワタバコがたくさん見られるがまだ時期は早い。しかしスポットライトを浴びたかのように、ちょうど日差しが当たる場所にシライトソウがたくさん花を咲かせている。

神爾谷の詰めの登山道脇にはトクワカソウとイワカガミがてんこ盛り。もちろんすでに花の時期は終わっている。上部のアカモノ群生地でもほんの僅かの花を残してやはり既に終了。
ダケ道と合流し北比良峠へ。朝からのガスは徐々に消えつつあるが、まだ下界は見えず。イブキジャコウソウは咲き始め。4輪だけ見かける。

八雲ヶ原では人懐っこいアカハラが近寄ってきてしばらく遊んでもらう。モウセンゴケは花茎が伸びてきて花を咲かす準備にかかっている。北比良峠でも八雲ヶ原でも人に会わず。
スゲ原から北稜を辿って武奈ヶ岳に登ろうと思っていたが、ここまで予定より随分と時間がかかっているため、イブルキノコバから武奈ヶ岳へとショートカットすることに。

イブルキノコバまではギンリョウソウロード。ピンク色のものも含めてたくさんの瑞々しい輝きの花を見ることができる。
コアジサイの群生地でもあるが、標高が高い分、まだここまで花の開花前線が上がってきていない。

そして武奈ヶ岳へ。ちょうどのタイミングでガスは切れ琵琶湖を望めるようになってきた。北に目をやると最後の雲の塊が蛇谷ヶ峰から離れようとしている。
京都では32℃予報だったが、山頂では風はないが雲が多めだったこともあり、思ったよりも暑くない。
しかし風がない分、6月であるがハエは五月蝿い(うるさい)。

西南稜を下る。さすがに平日とはいえここでは数組の登山者とすれ違う。
レンゲツツジ、サワフタギ、タニウツギなどの背の低い樹木に咲く花がたくさん見られる。
ワサビ峠が近づくとベニドウダンツツジが咲き残っている。
ワサビ峠を左折。中峠へ。峠ではわたしが西から東へ、そこへソロ女性が南から北へ、ちょうど峠ではクロスする。

ヨキトウゲ谷に下り、小滝を写真に収めながら下っていくと、突然目の前からバタバタと駆けていくものがありビックリする。アカゲラだ。怪我でもして飛べないのか。近くで鳴き声がする。成鳥のように見えたが幼鳥なのだろうか。巣から落ちて親鳥が呼んでいるのではないかと思われる。
幼鳥はさらにバタバタと走り、谷を渡ろうとして流されてしまった。あわててドボンしながら幼鳥をすくって岸にあげる。さらに逃げて岩陰に隠れて動かなくなった。これ以上どうしようもない。写真だけ撮らせてもらって登山道を下って行く。

奥の深谷で頭から水をかぶって金糞峠へ。
正面谷では再び滝巡り。金糞滝、隠れ滝にご挨拶してイン谷口へ戻る。

今回は3つの花に出会えることを期待していた。ひとつはイチヤクソウ。神爾谷で一昨年前まで見られたが、去年に引き続き今年もまた以前見かけた場所で発見できず。
同じようにオニノヤガラも今まであった場所で見つけられず。
最後のひとつはクモキリソウ。こちらは意外な場所で3株見ることができた。しかし花のアップはいずれもピンボケ。

 

リフト山麓駅跡までに多くみられるウツギの花は終盤 

 

駅舎裏にある小滝

 

カマブロ洞さんにまずはご挨拶

 

谷沿いに雌滝に向かいます
これは途中の支流出合にかかる滝

 

支流出合の滝と神爾谷の流れ 

 

積み重なるような巨岩の下を通ります

 

フタリシズカ
葉のギザギザの先端に水滴がついているのがかわいらしい

 

神爾滝の雌滝に到着

 

いつ見てもお美しい

 

F2.F3をパスしてF4である雄滝へ 

 

きょうも気持ちよく跳ねてます

 

右手中段の岩棚にタツナミソウが群生
滝風に煽られてブレブレです

 

高速シャッターで

 

ミズタビラコ

 

ヤマトウバナもたくさんみられます

 

マムシグサはほぼ終わり
この個体だけが残っていました

 

堰堤下の水のカーテン
炎天下の水のカーテンは涼しいですよぉ

 

ウリハダカエデを見上げて

 

コナスビ

 

シイタケ

 

神爾谷中流域までコアジサイ前線が登ってきています

 

中流の小滝

 

タツナミソウ
小ぶりなものが多い

 

群生するミズタビラコ 

 

サワフタギはまだまだこれから

 

シライトソウが日に照らされ輝いている

 

フタリシズカ再び

 

タツナミソウ再び

 

トクワカソウ
花のあと

 

アカモノ
この子は丸々としていてかわいらしい

 

アカモノはほぼ終わりで
2つ以上の花を入れて写真に収めるのは難しい

 

ハナニガナ

 

釈迦岳方面のガスが切れてきた 

 

タニウツギ

 

これはニワゼキショウでよいのでしょうか?

 

イブキジャコウソウ

 

フレンドリーなアカハラ君 

 

八雲湿原のツボスミレ

 

湿原
この時期はあまり花が咲いていません

 

花茎を伸ばしてきているモウセンゴケ

 

八雲ヶ原定番の風景

 

モリアオガエル

 

毎回撮る風景です

 

これはトキワハゼの方かな

 

八雲ヶ原にて

 

イブルキノコバまではギンリョウソウがいっぱい
親子の馬っぽい

 

こんなに密生するギンリョウソウは初めて見る

 

ピンク色の個体も
みんな恥ずかしげにうつむいているので花の中を覗き込めません

 

サワフタギ再び

 

サワフタギもう一枚

 

(続く)

 


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