2021.10.02[大津ワンゲル道登山口07:56〜08:54雄松山荘道出合〜09:53釈迦岳10:12〜10:32カラ岳10:33〜11:13八雲ヶ原〜11:33イブルキノコバ〜12:24コヤマノ分岐〜12:34武奈ヶ岳12:50〜12:52細川尾根分岐〜13:06細川越〜13:54広谷13:55〜14:00イブルキノコバ〜14:16八雲ヶ原〜14:29北比良峠14:35〜14:40神璽谷道下降点〜15:04カモシカ台〜15:28大山口15:33〜15:40暮雪山多目的保安林駐車場〜15:45イン谷口〜15:47大津ワンゲル道登山口](距離14.54km 累積標高1194m)
<ルート情報>
広谷から別れる支流沿いは、道や踏み跡はないが特に難所なく遡行できる。滝は小さなものが2箇所。どちらも多少靴は濡れるが直登できる。今回は二俣で水が急激に少なくなったので左岸尾根に移動しています。この尾根は籔っぽく踏み跡もほぼない。下草が出てくると間もなく登山道が横切る。
<日記>
天気も良さそうなので、以前見かけたツチアケビが秋になって実がなっているだろうから比良山に見に行くことにする。
いつも通りコースを決めずに、取り敢えずイン谷口へ。
最近歩いていない大津ワンゲル道を登ることにする。いろいろな木の実が登山道に落ちており、気温はまだまだ高いが山はすっかり秋めいてきた。
そんな木の実やキノコを見つけては写真に収めながら散策気分で登るが、案外2時間で釈迦岳山頂に。
山頂では以前金糞峠でお話ししたことのあるNさんと再会。しばらく楽しい山談義。
尾根道でもそこここで足を止め写真を撮りながら八雲ヶ原へ。八雲でものんびり湿原散策。
八雲からはスゲ原経由で北稜を登って武奈ヶ岳に行こうかと思っていたが、イブルキのコバ先の小谷が気になってコース変更。
この谷にはたいした滝はなかったが、美しい森の中の穏やかな渓相で楽しく歩くことができた。
登山者が多かったが武奈ヶ岳で昼食。ほぼ無風でやや暑さを感じる。
北稜からスゲ原へ。スゲ原のトリカブト(キタヤマブシ)はほぼ終わっている。
帰路は痛めている足の爪に一番優しいだろうと思われるダケ道。爪に負担がかかることなく軽やかに?下ることができた。
お目当てのツチアケビの実も見ることができたし、写真もたくさん撮れたし、木の実も味わうこともできたし、久しぶりに比良を満喫することのできたいい山行だった。
久しぶりに大津ワンゲル道を登ります。
ところどころ右手に琵琶湖が見えます。
朝日に輝いた湖面が美しい。
オオウラジロノキの実がたくさん落ちていました。
かじると少しエグいがすっぱくて美味しい。
カシの実(ドングリ)もいっぱい。
わずかに黄身を帯びていますがこれはシロイボカサタケかな?
絵になる風景に出会いました。
今回の一番お気に入りの写真です。
もっといろんなカットを撮っておけば良かった。
少し移動して湖面をアップで。
反対側を見ると樹間から打見山と蓬莱山が望めます。
このクラゲのようなキノコはなんでしょう?後ほど調べます。
雄松山荘道と合流するとムラサキアブラシメジが落ち葉の中から顔をのぞかせていました。落ち葉を取り除きパシャリ。また落ち葉を被せておきました。でも残念ながらピントが来ていませんでした。
アキノキリンソウがところどころに。秋を代表する花でどこにでもあるものですが、こうやって山中におしとやかに一輪だけ咲いているとイメージが違いますね。
クヌギタケでしょうか?
木の実がたくさん落ちていました。何の実でしょうか?
これもクヌギタケに近いように見えるのですが、地上に生えています。
ヤマヒガサタケでしょうか?
これはキララタケ?
旧釈迦駅からのルートと合流する地点で見上げると。
何の実でしょうか?
これは?ホシアンズタケの幼菌とか?
ヤマボウシの実が落ちていました。結構甘かったです。
ヤマボウシの実を拾っているとスズメバチが。活発に動き回っていたのが近寄るとピタッと動きを止めました。もしかして帽子につけているおにやんま君効果?スズメバチにとっても天敵らしいですね。オニヤンマ昆虫界最強?
釈迦岳に到着。写真を撮りながらゆっくりペースだと思っていましたが2時間ちょうどで登れました。
山頂では以前金糞峠でお声かけいただきお話ししたNさんと遭遇。しばらく楽しく山談義をしました。
え〜と、これは何の実だったっけ?
シロモジの実でした!Captsubaさんありがとう。
カラ岳の向こうに武奈ヶ岳が見えています。
これはしっぽの長さからすると、カナヘビのようですね。
トカゲよりカナヘビの方が表面がややカサカサしているので、それでも見分けられます。
これもシロモジの実かな。
黒谷や鹿ヶ瀬の集落が見下ろせる箇所があります。
クリの木も多い尾根です。
これはタンポポの狂い咲きでしょうか。カラ岳山頂にて。
カラ岳山頂には大型のマムシグサが多く生えています。
一気に色づかないのが不思議ですね。
大きく立派なシロソウメンタケだと思ったら結束線が埋まっているものでした。
リンドウが一輪。
これはハツの仲間ですね。カシタケ?カラムラサキハツ?に近いかな?
でもカワリハツかもしれない。
クリのイガがいっぱい落ちていますが、実はほとんどありません。
マスタケですね。グロテスクですが柔らかいうちは食べられるそうです。
八雲ヶ原までやってきました。
ゲレンデ跡にはセンブリがいっぱい。
こちらもセンブリ。
武奈ヶ岳山頂にはたくさんの人がいるようです。
八雲ヶ原の朽ちた木道をこわごわ渡ってウメバチソウを見に。
もう終盤なのでしょうか。花が開ききっています。
湿原には白い点が散らばっています。全部ウメバチソウです。
老朽化して渡れなくなった木道。毎年傷んでいくのが分かります。
こちらは人工池。もうトンボも少なくなりました。
これも別の人工池。いずれもすっかり自然に溶け込みました。
八雲ヶ原にもリンドウが一輪。
スゲ原方面に向かいます。
途中の倒木にキノコがいっぱい。
これは何だったっけ?センボンイチメガサじゃないですよね?
別角度で。
同じ倒木にツキヨタケも生えています。
すぐ近くにはスギヒラタケが。
毒キノコですが、昔は食用といわれていて食べたことがあります。
これも後ほど調べます。
広谷からスゲ原に行くつもりでしたが、支流が気になってコース変更です。
広谷から別れるこの支流は特に難所はありません。小さな滝が2つ。これは最初の滝で2段4mほど。
ちょっと靴が濡れますが直登していきます。
こんな渓相です。
貴婦人のような美しいスギの木が谷中に。
この気品あふれる美しさに魅了されました。
さらに谷を遡ります。
やや大きめのサワグルミの木。
ハナビラニカワタケかな?
これもハナビラニカワタケ?それともキクラゲ?後ほど調べます。
沢筋を詰めていきます。
2つ目の滝。これもちょっと濡れますが直登でこえます。
この上が二俣で、水量が減るので左岸尾根に移動しました。
尾根までは高低差10m程度。
尾根は踏み跡なく、ややヤブっぽい。スギのやや大きめの木が数本聳えています。
下草が見られるようになると、間もなくイブルキのコバから登ってくる登山道が横切っています。
これはサワフタギの実でいいのでしょうか。
武奈ヶ岳山頂は賑わっています。
山頂にはキアゲハが優雅に舞っています。でも動きが鈍くあまり逃げません。もう蝶の季節も終わりのようです。
快晴の山頂ですが遠くは霞んでいて、湖北や鈴鹿の山々はくっきりとは見えません。
南に蓬莱山を望む。
右が伊吹山。白山や御嶽は全く見えません。
釈迦岳の向こうは鈴鹿の山々。
これもサワフタギでしょうか。
今回お目当てのツチアケビの実。
これで同じ株の「ツボミ」「花」「実」を見られました。
これでツチアケビ観察、終了です。
スゲ原に下ります。
トリカブト(キタヤマブシ)はもうほとんど残っていません。
スゲ原の木道。八雲ヶ原同様こちらも徐々に傷みが目立ってきました。
みずみずしいミズゴケ。
なんでもない小さな落差ですが、この風景が好きで毎回写真を撮っています。
わずかに残っているトリカブト(キタヤマブシ)の花をアップで覗き込みました。
この橋も傷んで渡れません。
徒渉点にて流れを真上から。
大きなスギの木の間を流れるこの風景も好きです。
広谷のサワグルミ。
再びイブルキノコバより八雲ヶ原へ。
これはナメアシタケで良いのかな?
先ほども写真に撮りましたがもう一度。名前は後ほど調べます。
登山道沿いにあるアシウスギの大木。
八雲ヶ原は秋景色。
北比良峠のよく日の当たる場所にキツネタケ。
北比良峠より。武奈ヶ岳山頂で見たときよりもややハッキリと見えます。
苔の中にキツネタケ。ダケ道に入って間もなくのところで。
オキナクサハツかな?
アキノキリンソウは黄色い花なので目立ちます。
ドクベニタケかなぁ?
大山口にダイモンジソウが咲いていました。
おっと、道の真ん中にアオムシ君。踏まれないようにね。
今回はたくさんの木の実、秋の花、きのこを見ることもできました。
「晴れて、晴れの比良山で気分も晴れ晴れ」でした。
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