2022.05.22[大津ワンゲル道登山口07:53〜08:01登山ポスト(神璽谷道)08:06〜08:30神璽谷・釈迦岳分岐〜08:41神璽の滝08:58〜09:25神璽谷の赤鳥居〜10:09神璽谷道下降点〜10:11北比良峠10:16〜10:37八雲ヶ原10:46〜11:04イブルキノコバ〜11:10広谷11:25〜11:33イブルキノコバ11:44〜12:09八雲ヶ原〜12:58金糞峠13:09〜13:35青ガレ13:48〜14:17大山口14:19〜14:24暮雪山多目的保安林駐車場14:25〜14:30イン谷口〜14:33ワンゲル道登山口](距離11.7km 累積標高948m)
<日記>
2月からしばらく比良に行っていない。
とりあえずイン谷口に車を走らせる。
昨年見かけたイチヤクソウにはちょっと時期が早いかもしれないけれど、最近滝にも行ってないので、神爾谷コースを登ることにします。
歩き始めてすぐにカマブロ洞。5m弱の小滝。地図には表記されていないけれど、昔は入口に名称を記したプレートがありました。それがなくなって数十年経ちますが、その割には皆さんカマブロ洞をご存知の方が多いですね。滝マニアさんたちのHPを見られているのでしょうか。もしかしたら廃れかけたこの名称を忘れ去られないようにしているのに、わたしが一役買っているのかもしれないんです。
以前、わたしが管理している「日本の滝データベース」にこの滝を、間違って「カマブロ滝」と表記して登録していた時期がありました。確かにその時には、HP上でカマブロ滝と書かれている方が多かったように思います。本でもカマブロ滝と紹介されているものもありました。
その後、「カマブロ洞」と訂正して以来、それに比例して徐々にカマブロ洞と表記されるものが多くなったように思います。勝手な思い込みかも知れないけれど......
やっぱりきょうもカマブロ洞さんにご挨拶なしではここを通れません。
こんにちはお久しぶりです。
でも実はカマブロ洞はこの小滝を指しているのではないかもしれないという事実があります。この滝のすぐ上にも小滝があって、そこは岩が覆い被さり半洞窟状地形になっています。「洞(うろ)」というに相応しい場所です。こちらが本当のカマブロ洞かもしれないし、下の滝と併せて総称としてカマブロ洞と言うのかもしれません。
この名称は「窯洞(うろ)」という名前が音便変化したという説があります。この洞で炭焼きしていたというのでしょうか。カマブロのブロはウロが変化したもののようです。そうすると窯洞洞と重複することになってしまいます。
それともう一つ別説を聞いたこともあります。「釜狼(かまろう)」がやはり音便変化したというもの。この意味はよくわかりませんが、昔は字名であったとも聞きます。それならばこちらが正解かも知れません。
地名にはこのように音便変化したり当て字を使うなど、元の地名やその意味から変化して現在の名称、文字が一般化して定着しているものが多くあります。
「カマブロ洞」、この響きがよく、ちょっと滑稽にも思えるこの名称は、わたしも好きであるし、今後もこの名称が廃れないようにこの名を記し続けていきたいと思います。
さてさて、少し登って今度は神爾滝雄滝にもご挨拶。
ここ神爾谷は神璽谷と書かれている地図もあります。どちらが正しいというのは特にないようです。どちらでもいい。わたしはずっと国土地理院地図に従って「神爾」と表記していていますが。
神爾とは......
あっ...またうんちく傾けてしまいそうになりました。何も知識をひけらかそうというわけではないのですが......
ちなみによく「うんちく垂れる」って言いますが、これは間違った使い方らしいです。
あっ...この「ちなみに」がよくありませんね。反省反省です。
きょうはのんびり花を探しながら歩きます。春も終わりに近づき、咲く花たちの種類が少なくなるのかなぁと思っていたのですが、案外ありますね。でも小さな花が多い。きょうはこのような花たちにも気を向けながら、気ままな山旅です。
新緑の中、岩を喰む水音を聞きつつ、咲く花たちに話しかけながら.....
谷の詰めにあるイワカガミの大群落はもうほとんどが花を落としていますが、咲残りがまだたくさんあります。どちらかというと白花のものが多く残っているような気もします。
アカモノも終盤ですが、こちらもまだ花盛りの綺麗なものもたくさんあります。
北比良峠では昨年見かけたアレを探しますが全く見当たらずでした。でも大きなマムシグサが数家族、それぞれまるで花束のように寄り添って咲いているのを見つけました。
さて、きょうはこのあとどこを歩こうか。考えつつまずは八雲ヶ原へ下ります。途中の小谷で昨年遊んでくれたアカハラくん、今年もいないかなと探しますが見かけません。タツナミソウも時期が早かったようです。
湿原の木道は訪れる度に傷みが激しくなり、もう通ることはできません。
モウセンゴケの花やモリアオガエルの卵の時期にもまだ早かったようです。
八雲ヶ原ではあまり収穫はなかったので、広谷方面に行くことにします。その途中に昔イチヨウランらしき花を見かけたことがあったので、もしかしてと途中道を外れて探します。でも30年ほど前の話ですからもうないですよね。
なんか昔の話ばっかり。昔はよかったとは特に思いませんが、今とは随分違いましたから。まだまだ懐古しながら山を歩くという心境でもありませんしね。今、きょうの山歩きを楽しみます。
広谷で昼ごはん。いつもはスーパーSディで49円で売られているおにぎりを買うのですが、きょうは奮発してコンビニで一番高いおにぎりを買っていたのでお昼が楽しみでした。
なのでおにぎりが一番美味しく食べられそうないい場所で食べようと。きょうは暑いし新緑下の谷間の涼しいところがいい、また人のいないところがいい、そう思って八雲ヶ原ではなく広谷に来ました。
まずは焼き鮭の腹身おにぎり。確かに49円とは違います。美味い。いたく感激してしまいました。しかしこともあろうか、2口目を食べようとした時、その鮭の腹身がおにぎり本体から分離。ああっっ...と思う間もなく落下し始め、スローモーションを見るかのように小石の上に着地。あああっっっ...ぅ、ショックです。......沢の水で洗って食べましたけどね。なんか味が薄くなってしまって......
気を取り直して2つ目のおにぎり(具はなんだったけなぁ、2日経ったら忘れてしまっています...高級おにぎりなのに値打ちないですね...ま高級と言っても200円ほどですけどね)。こちらは1個目の二の舞はゴメンと細心の注意を払いながらパクつきました。そしたらね、今度は5~6人のグループがおしゃべりしながらやってこられたんです。おにぎりを一番美味しくいただけるところはどこかなと、色々場所を思い悩んで、そしてこの素晴らしい場所を一人で独占して、そして1個目の失敗もあって2つ目に期待を膨らませつつ......えらくたいそうになってきてしまいました。そんな2つ目を食べているところにやってこられて、わたしのすぐ先で休憩されたんです。おにぎりを食べるのに集中できなくなっちゃったんですよね。ぼくとおにぎりの大切な時間を返してください~、なんてね......(5~6人のグループの方ゴメンなさい。私の勝手な妄想に近い誇張表現ですのでお許しください)
2つ目のおにぎりは無事に食べ終わって、時計を見ると11時20分。さてどうしようか。ここまできたらやっぱり武奈ヶ岳かなぁ。でもきょうは4時に家に戻りたい。
東稜を登ると30分で武奈ヶ岳まで行けます。でもきょうはせかせかと歩く気分でもないし、山頂は陽を遮るものがないから暑そう。人も多そうです。......やめときます。
ならば金糞峠からサラサドウダンを見ながら堂満岳に登ってから下りようか。
そんなわけで、中途半端に広谷で折り返しです。
途中、望武(ぼうふ)小屋跡地はどうなっているのだろうかと寄り道します。望武の名の通り以前はここからは武奈ヶ岳を望むことができたのですが、今は木々が大きく成長しほぼ見えなくなっていました。
八雲ヶ原までの間も、ホオノキに立ち寄ったり、咲いているツクバネソウはないかと探しながら歩いたため結構時間がかかりました。
八雲ヶ原からは奥の深谷沿いに金糞峠を目指しますが、再度時計を見ると堂満岳に行く時間もなさそうではないですか。それならば谷沿いの道はやめて尾根に乗ってサラサドウダンやシロヤシオの花を探そうと思い、ルートを外れて小谷を登ります。
この谷では大きなスギを期待したのですが、目を引くようなものはなく、他にも特に見るものもないまま尾根に出てしまいました。
その後尾根を南下、サラサドウダンはあるにはあるのですが、高い場所に多くあまり写真に撮れないのが残念です。またシロヤシオは全般に終盤で、多くは花を落としていて、咲いていても色が変わりつつある状態。ちょっと期待はずれでした。
金糞峠で休憩して正面谷を下ります。もちろん途中、金糞滝、隠れ滝にご挨拶するために寄り道することは忘れません。
ミヤマナルコユリですか?
イチヤクソウはやっぱり早すぎました
まずはカマブロ洞さんにご挨拶
ミヤマガマズミですよね?
ジャケツイバラ
触らないように
シライトソウがいっぱい
神爾の滝、今日は雄滝さんだけで失礼します
雌滝さんによろしくお伝えください...
ミズタビラコはたくさん
タチネコノメでしょうか?
タニギキョウ
タニウツギは真っ盛り
マムシグサって総称?でこの辺のはたいていムロウテンナンショウなんですかね?
フタリシズカもたくさんありました
でもお一人様が多かった
オカタツナミソウはこれから
クルマバソウ
ムラサキサギゴケもいっぱい
ミズタビラコ再登場
シロヤシオはもう終わり
シロヤシオは花だけじゃなくて葉にも何か品を感じますねぇ
イワカガミも終盤
真っ白じゃないけど白花もたくさん
アカモノも終盤近い
ダケのガレ
45年前は全く緑はありませんでした
金糞峠もです
ぼっちアカモノ
北比良峠よりコヤマノ岳方面とシャクシコバの頭を望んだところ
もう琵琶湖を望んだ写真はいいでしょう
武奈ヶ岳を遠望した写真もいいでしょう
マムシグサ一家
ムシカリ
これはフモトスミレかな?
八雲ヶ原湿原の木道
もう無理
湿原南側入口に聳える枯れ木
ムラサキサギゴケも再登場
これはツボスミレ
イネ科の植物は分かりません
モウセンゴケの花はまだまだです
オオバキスミレですよね?
普通にタンポポ?
アカハラヤモリさん、きょうは遊んでくれません
そっぽをむかれてしまいました
去年のこの時期に出会ったアカハラさんは親しげだったのに...
エンレイソウは花は終わって結実
なんでしょ?
小さな小さなキノコ
誰も見ていってくれない...って寂しそう
それならば私が写真に撮ってあげましょう
広谷にて
誰も気づかないけど、ぼくだって精一杯伸びしてアピールしているんです
それならば私が写真に撮ってあげましょう
広谷にて
広谷のシンボルでもある長老大木(サワグルミ)が近くに鎮座しているので、同じサワグルミであるわたしは無視されがちです
それならば私が写真に撮ってあげましょう
広谷にて
わしも見ていってくれや
広谷にて
広谷でおにぎり食べて時計を見たら、武奈行ってる時間あらへんやん
のんびり花を愛でながら歩いていたので、結構時間かかっちゃったんですね
4時には家に帰りたいのでUターンします
このスギもなかなか力強いですねぇ
望武(ぼうふ)小屋跡を見に寄り道です
望武(ぼうふ)の名の通り、小屋から武奈ヶ岳が一望できたのですが、今は木が成長し、わずかにしか望めません
ツクバネソウ
コアジサイはツボミがようやく出てきたところ
遠くにホオノキが見えたので花が咲いてないかと見に行きましたがハズレでした
ウリハダカエデ
サラサドウダン
なかなか手にとどく高さで咲いているものがない
八雲ヶ原に戻ってきました
シマヘビさん遊びましょ
またまた嫌われてしまったようです
泳いで逃げて行きました
つれないなぁ
奥の深谷経由で金糞峠に行く途中、気が変わって尾根道でシロヤシオやサラサドウダンの花を見ようと、適当に小谷を登る
その途中見かけたそこそこ立派なブナ
尾根道から堂満岳
堂満に寄りたいけど時間なさそう
結局尾根道ではシロヤシオはもう終盤、サラサドウダンもあまり見かけず仕舞い
この時期やっぱりこの花ですよね
シロヤシオ満開はこの木くらいでした
あとのシロヤシオの花は落下しているか茶色く変色してきている
ミズナラの木にナラメリンゴタマバチの仕業であるリンゴフシ(虫こぶ)ができていました
ハクサンハタザオですか?
ジシバリ
金糞峠よりおとなしく正面谷を下ります
青ガレ途中より金糞滝に寄り道ご挨拶
金糞滝に近づいて水飛沫を浴びます
今日は暑いので気持ちいい〜〜
今年初めてですね
相変わらず無愛想でガン無視されました
隠れ滝さんも無視して通過するわけにいきません
ご無沙汰しておりました...
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