滋賀県・京都府とその周辺の山と滝Ⅱ

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2023.09.23  比良山/八ツ淵の滝から武奈ヶ岳@やっぱり武奈はいいなぁ(前編)

2023-09-23 22:43:56 | 比良の山と滝

2023.09.23[ガリバー旅行村バス停07:57〜08:03ガリバー青少年旅行村08:0608:32大摺鉢08:4308:50屏風ヶ淵08:5509:03貴船の滝09:1009:31七遍返し09:3710:17八雲ヶ原10:2210:33RP八雲110:51上林新道四辻10:5611:24中峠11:2611:35ワサビ平11:46ワサビ峠11:54西南稜1120m地点12:16武奈ヶ岳12:3712:39細川尾根分岐12:55細川越13:38広谷14:23大摺鉢14:2914:50ガリバー青少年旅行村14:5514:58ガリバー旅行村バス停](距離12.72km 累積標高1059m)

 

今回もまたまた武奈ヶ岳です。

でも武奈ヶ岳は何回登っても飽きることはありません。
バリエーション豊かに登れるコースどりができること、山頂からの風景がいいこと、メインコース以外は人も少なく静かなところ、オールシーズン楽しめること……。あげればキリがないほど魅力的な山です。
関西では六甲山や金剛山などはルートが豊富で人気の山ですが、これらの山に比べて武奈ヶ岳は中腹や山上とも人工物がほぼなく、その分自然も保たれています。

毎回違ったコースどりで全く違った雰囲気を楽しめ、いろんな登り方ができる。やはりこれがわたしには一番の魅力だと感じます。
滝・池・湿原・岩・高原・ブナ林などなど、これらを組み合わせてコースを考えるのも楽しいものです。
朝寝坊しても行ける距離にある山であることもわたしには魅力のひとつです。

ようやく秋雨前線が太平洋まで南下、大陸からの高気圧の圏内になって、清々しい陽気になったことで、今回は秋をいち早く体感しようと訪れました。
空気が澄んでいて遠くまで見渡せるだろうから、一気に武奈ヶ岳まで登って景色を楽しむのもいいなと思ったのですが、秋の花を探しながら、大好きな滝を見て登るコースとして八ツ淵の滝コースにしました。

8時前にガリバー旅行村入口駐車場に着いたので入村料(駐車料金)を徴収されずに済みました。
念のため虫対策の準備をして、魚止滝から障子滝を巡らず直接大摺鉢へ。
滝周辺では秋の花とたくさんの種類のキノコが見られ、今まで気づかなかった大きな木や小滝にも立ち止まりながら、のんびり登って行きます。八雲ヶ原まで誰にも会わずです。
八雲ではウメバチソウが咲き始めており、ミミカキグサやモウセンゴケも観察しながら湿原探索。

ここからは直接武奈ヶ岳に登るのではなく、奥の深谷を一旦下り、中峠からワサビ峠を経由して武奈ヶ岳に向かいます。
奥の深谷や中峠まででは伏条台杉やブナなどの木を見ることができ、ヨキトウゲ谷の渓流も楽しめ、そして西南稜では雄大な景色を眺めつつ、ホツツジなど秋の花を写真におさめて高原歩きができます。
ここでも奥の深谷でお二人とすれ違っただけで、ワサビ峠までは誰にも会わずです。

思ったより青空が少なく、曇りがちではあったのですが、空気は澄んでいるので、思っていた通り遠くまでクリアに見えます。
そして何より稜線では秋風が吹いてめちゃくちゃ涼しい!もう寒いくらいです。
昨日までの酷残暑が嘘のよう、この上なく気持ちのいい高原歩きです。

案外西南稜でも会う登山者は少なかったのですが、流石に山頂にはそれなりの方がランチをとりつつ景色を堪能されています。
伊吹から北の続く山々や鈴鹿山脈がくっきり見えているので、早朝には御嶽山や白山、もしかしたら北アルプスの峰も見えていたのかもしれません。
北には日本海も見えています。

山頂からは2週間前も通ったのですが、やはりわたしのお気に入りコースである細川越から広谷までの源流コースを歩きます。
トリカブトは2週前よりも花の数も少なくなり、葉も茶色く変色しているものが多く感じられます。
ムラサキアブラシメジもいつもと同じ場所から顔を出しているのを見て安心し、1mにも満たない小滝もいつも通り立ち寄って写真を撮り、いつも通りに広谷までのんびりと歩いて行きます。

きょうはせかせか歩かず、花が咲いていれば、またキノコが顔をのぞかせていれば、はたまた巨樹があれば立ち止まり、もちろん名も無い小さな滝であってもご挨拶し歩いていたので、4時には自宅に帰る(2時過ぎにガリバー旅行村入口に下山する)つもりでだったのですが、時間はオーバーしてしまっています。

でもその後も大摺鉢を素通りできるはずもなく、行きに目星をつけていたキノコの写真も撮りながら、ガリバー旅行村へと戻っていきました。
やはり武奈ヶ岳北稜に入ってからは、広谷で3人組のパーティーとすれ違ったのみで、他は登山者は見かけずでした。

今回は散策気分なのでたくさんの写真を撮りました。その中から絞っても100点を超えてしまいました。
滝写真は手ブレギリギリのシャッタースピード。久しぶりに三脚を担いで登ってもよかったなぁと後から反省です。

 

ガリバー旅行村を出発してすぐ、死の天使ドクツルタケ発見

 

おっ、こんなところにイチヤクソウ!
花の時期は終わっていますが

 

アカヤマドリの幼菌かな?

 

取って付けたようなキノコ
なんでしょう

 

大摺鉢にはアザミが多い
アザミの種類はよくわかりません

 

アキチョウジも所々で見かけました

 

大摺鉢

 

大摺鉢の上部
お気に入りのポイントです

 

小摺鉢
大摺鉢と一体のように見えます

 

小摺鉢を横から

 

小摺鉢を上から

 

アキノキリンソウは定番の花

 

モミジガサもたくさんあります
この後貴船滝で見かけたのは似てるけどモミジハグマ?
これはまだ蕾状態ですが

 

屏風滝
手前の木の枝が伸びて見づらくなってきましたね

 

貴船滝
落差30mの八ツ淵の滝主瀑です

 

初心者はビビるところです

 

こちらはモミジガサじゃなくてモミジハグマに見えますが......
それともカニコウモリ?
葉っぱをよく見てなかったのでわかりません
花はもう終盤です

 

貴船滝

 

貴船滝の滝壺

 

貴船滝の岩場
ヒキガエルも頑張って登ってます

 

貴船滝の上部

 

貴船滝を上から

 

チチタケだと思います

 

これはチシオタケ
傷つけると血のような赤い液が滲み出します

 

サワグルミ

 

束になって生えるブナ

 

七遍返し手前の橋
だいぶ傷んできてますね

 

七遍返し

 

七遍返しすぐ上のチョックストーン滝

 

その上のナメ滝

 

スギの巨樹

 

おそらくナメアシタケ
乾燥気味ですが

 

ベニナギナタタケ

 

登り切ると八雲ヶ原旧緩斜面ゲレンデの上に出てきます
左の高いところがコヤマノ岳、右奥は武奈ヶ岳

 

真っ黒なキノコが
コキイロウラベニタケだと思います

 

モウセンゴケ
改めて葉の写真を撮ったことがなかったような

 

小さな小さなミミカキグサ

 

八雲ヶ原人工池
馴染んでいます

 

ウメバチソウが咲いていました

 

ウメバチソウその2

 

トリカブト(キタヤマブシ)
まだまだ見頃です

 

トリカブト(キタヤマブシ)

 

トリカブト(キタヤマブシ)

 

かわいいニカワホウキタケ

 

根周りが特徴的な木

 

ウリ坊元気でした

 

スギの巨樹地帯を通ってヨキトウゲ谷へ近道

 

スギの巨樹

 

スギの巨樹

 

ヨキトウゲ谷にもアキチョウジが

 

ヨキトウゲ谷には小さな滝がいくつかあります

 

昔はワサビが自生していたんですよ

 

ヨキトウゲ谷にて

 

ヨキトウゲ谷にて

 

中峠への登りが始まるここにもスギの巨樹が数本

 

この巨樹はわたしのお気に入り

 

中峠から琵琶湖を眺める

 

中峠のブナ林にて

 

ヌメリスギタケかな

 

口の深谷源流の流れ

 

(続く)


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