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ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇『戦時下のアルザス・ロレーヌ』  ピェール・リグロ 著 宇京賴三 訳  文庫クセジュ 白水社

アルザス地方の複雑さを、改めて認識する。

 

私がアルザス地方に、興味を抱いたのは、30年以上前に息子に読んだこの絵本がきっかけである。

毎年、夏には、パリから家族で、おかあさんの故郷であるアルザスへ出掛け過ごす日々を
描いた物語である。

おばあちゃんを、ドイツ語でオマOmaと呼び、おばあちゃんはドイツ語でぼく(ピーター)を
ペーターと呼ぶと書かれていた。

この絵本の文と絵を描いたブーパ・モントフィエは、おばあちゃんがが亡くなり、
それでおばんちゃんとの思い出を描いたと絵本だという。
1950年代のアルザスである。

 

アルザスはライン川の河畔のエリアでドイツとの国境ではあるが、描かれている家屋も
ドイツ風の木組みの家々で、フランスだけど、ドイツの文化圏なのかと、妙に
心に惹かれるというか、気に掛かった。

 

それから、何度もアルザス地方へも旅をしてみたり、多くの関連書物を読むようになったのだけれど、
知ると知るほど、なかなか、難しいエリアであることが分かった。

 

一冊の絵本から、私はとても深い世界を識ることになった。

 

* * *

それにしても、異常な暑さの中、頭がまったく動かない。
脳が泥になったような気がする。

 

 

 

 

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