映画『ジョーンの秘密』予告編
昨日、アマプラで観た映画。
とても後味が悪かった。
実話だという。
ケンブリッジで物理を学んだ女子大生ジョーンは、イギリスの核開発研究の一員となる。
ジョーンは、その研究の最中、アメリカが広島と長崎に原爆を投下したフィルムを観るシーンがある。
そのシーンの衝撃からか、核開発の大量虐殺兵器であることを自覚したということだろう。
現実に存在したKGPのスパイだったイギリス女性にとっての事実は、どうだったのか私は知らないが映画では、そのように描写されており、それがきっかけで、「知識の共有」が、世界の平和をつくるのだと考える。
ソ連に核の研究レポートを渡すのである。
米ソが核保有することによって、バランスが保たれ、それが世界の平和を確保するのだという考え方である。
ジョーンは、自分はイギリスを裏切ったのではない。世界の平和のためだったのだと、映画のエンディングまで、ずっと言い続ける。
ジョーンの事実はどうであれ、映画の描写で、あのようなジョーンの禺なヒューマニズムのために、広島と長崎の原爆投下のフィルムが使用されることも不愉快。
KGBのスパイも、ケンブリッジの物理学者も、てんで、ステレオ描写。
厭な映画だった。
今日は、広島に原爆が投下された日。
私は、なぜアメリカは、原爆を投下したのか、その根拠、理由を正確に把握し認識することこそが極めて重要だと思う。