エンディングロールの時に流れた主題歌の訳詞に、鳥肌だった。
「失望しても、希望を失わない」
児童文学作家の、後藤竜二が、児童文学の真髄としてあるべきだと、言い続けていた言葉。
「絶望を知っても、希望を失わない」
この後藤さんの言葉は、私自身のスローガンともいえる言葉となっていた。
ブレイキンのプロダンサーを目指す青年のビルドゥングスロマンの映画である。
[ENGSUB] Movie One and Only Theme Song "Persistence" by Mayday 电影热烈主题曲《倔强》五月天
映画を見ての帰り道、堀米雄斗がパリオリンピックで金メダルを取った、その時のことを思い出していた。
堀米雄斗は、コロナ禍で行われた東京オリンピックで金メダルをとって以来の3年間、地獄だったという。
彼は、スランプに陥ったという表現よりも、更に凄まじい状況になっていた。
実際、パリオリンピックでもパフォーマンスは失敗は重なり、決勝戦では7位の位置だった。
そして、この技で失敗したら、メダルも獲得はないという状況下で、一度も成功したことがない、堀米雄斗だけが為すオリジナル技を成功させた。
その時、思った。
どんなに絶望を知っても、希望を失わない。
その意志が、成功させたのだと。
にもかかわらず、堀米雄斗は、どのインタビューでも、どのパリオリンピックメダリストのTV番組でも、穏かで謙虚な姿だった。ストリートパフォーマーとして、そこに拘るのだと、応えていた。
金メダルが目標ではないという。
私は、熱烈、堀米雄斗のファンになった。
<追記>
それにつけても中国、凄いなー。
習近平のゴリゴリ共産主義国家なのに、映画の世界は、そういう政治体制をまったく感じさせない映像の作り。
ここが、習近平の底知れない怖ろしさだと、思った。