彼は、いろいろなジャンルの楽曲をUPしているのだけれど、ええぇ〜と思うぐらい、好みの音楽が似ているのだ。
からくさんがupしたアンジェラ・アキさんの「津軽海峡冬景色」は、チョーウケた。
そうそう、ウチの息子が幼児期、積み木かなんかで遊んでいるときに、初めて歌らしい歌を歌ったのが百恵ちゃんだった。
家庭環境というものは、恐ろしいほどの影響力だと、感心したものだった。
その息子も今年の夏で33歳になる。
息子曰く、運と人との出会いのお陰で、自分が望む以上の日々を過ごしているという。
ありがたいことだと思う。
今日のからくさんのブログを、読んで思い出した。
ウチの息子、なにがなんでも行きたい大学があり浪人をしていた。
私は、なぜ、息子が受かりもしない大学を受けるのか、北大なら受かるのに、という気持ちが心の中にあった。
(^_^;) (^_^;) (^_^;)
「浪人」という単語も、面白い。
現代のこの時代、「浪人」なんて単語、大学受験以外に使われないにちがいない。
最近の少子化時代、なにがなんでもこの大学へ行くのだということさえ言わなければ、受験生全員大学生になれるらしい。
「浪人」という単語も、すでに死語かも知れない。
基。
息子の受験の話しである。
昔とちがって、合格発表は、パソコンで確認できた。
私はmacの前に座り、時計をじっと見つめていた。
あれは、午前の何時だったろう。
その時刻がきて、
デスクトップに数字が羅列した画面が現れた。
あった…。
何度も、確認する。
間違いない…。
ある。
私は泣いた。
涙がハラハラとこぼれ落ちた。
しかし、なんと、その時、息子は、なぜかトイレにいた。
関東に単身赴任の夫から電話が鳴った。
夫は、「番号、あったよ」と言った。
私は、受話器を持ったまま、声をあげて泣いた。
トイレから、出てきた息子は、
私に、静かに言った。
「おばあちゃん、死んだだね?」
私は、えっ?と思ったけれど、なんだか、急に可笑しくなって笑ってしまった。
そう、確かに私の母は、医師から命の期限を告げられたいた。
「おばあちゃんじゃない!! ほら、受かったよ」と、デスクトップの数字を指さすと、
「えええっー!、病院からの連絡じゃないの! おかあさんが泣いているから、おばあちゃんが、てっきり死んだんだって思った」と息子が言った。
息子は、受験の感触から間違いなく不合格だと思っていたという。
私は、落ちたときのことを慮り、息子に、受験のことは触れないように、まして合格発表日については、一切話題にもしなかった。
それで、だれも受かると思っていなかったので、京都行きの航空券やホテルの手配から、息子の住居を探すのもそれはそれは大変な労力だった。
不動産屋さんが言うには、受験の時、子どもが試験を受けている最中に、親がアパートの仮予約をするのだそうだ。
ああ、そんなこと、知る由もない。
大学近くの不動産屋さんで、途方に暮れた。
雨が降っていた。
関西ってこんなに寒いのって思ったとき、電話が鳴って、一件キャンセルがでたという。
ソッコー、どんなところでもいいや!と、そこに決めた。
よくよく、強運の息子である。
息子が京都へ向かう夕方。
母は、病室のベットから、息子に笑顔をで手を振って、その翌朝、早朝に亡くなった。
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