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ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇ エルフェルン クラング Erfern klang

6日〆切りを目前にして、もう、ほんと現実逃避的快楽も甚だしいのだけれど、そのシステムの発動が、読書に留まらす、なんとネットフリックスで、アメリカTVドラマ「グッドウィッチ Good Witch」観てしまったのです。

その何話かで、今の時代、あり得ないような海を彷徨い続けている、ろくでもない航海おっさんが現れます。

その航海おっさんの、姪へのお土産が、これ!
エルフェルン クラング Erfern klangだったのです。

「ええっ〜! 私、持っている!!」と、叫んでしまいました。
これです。
ケルトのドルイド僧が、精霊を呼ぶときに鳴らす、銀のオルゴールボールです。

何十年も、大事に持っている物です。
振ると、かすかに、涼やかに、鳴るんです。

ドルイド僧が、精霊と交信する音色なのです。

Merfen kugel メルフェン クーゲルと、ドイツ語では、言います。

私は、キリスト教以前の土着の世界観に、強く惹かれてしまいます。
アイリッシュでも、ゲルマンでも、マジャールでも、バスクでも、ノルディックでも、スオミでも。

外国へ行き、その土地の民族博物館へ行き、その地がローマに侵略されて、キリスト教が伝播した途端に、展示物は、訪れた全ての国、同じになってしまうのです。
それぞれの個別が、消えてしまうのです。

なんとなく、悲しくなります。

私は、個別が、好きです。
そこに、惹かれます。


目を凝らして、見渡すと、実は、今、現在でも、個別を発見します。

それが、とても嬉しく、ウキウキします。
私が、旅をし続ける意志になります。

にも、かかわらず、旅先で、私は、なぜかキリスト教の教会の重い扉を押し、だれも居ない静寂の椅子に座って、十字架をみつめています。

なにかが、鎮まるのです。
不思議な場所です。

Merfen kugel の音色が、かすかにも感じない、深い静寂があるのみ、なのですけれど。









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