東京芸術大学を目指して、ひたすら絵画に打ち込む高校生男子の矢口(眞栄田郷敦)。
CMでのゴードンの横顔が決まりすぎてる。
劇中でもキャンバスに向かう横顔アップがカッコ良すぎ、多用しすぎ。
漫画大賞を受賞した秀作らしいが、読んだことなし。とにかく、ゴードンが情熱的にしかし真摯に、芸術と向き合う。重苦しいシーンが続く。自分も受験生になったような気分になる。
と、今日、日経夕刊のプロムナードで武蔵野美術大学教授の新見隆氏が、東京はハリボテで嘘くさい、と切り捨てたあと、「芸術は、少なくとも私にとっては、捨て身で、命がけでやるものだ。」と書いている。「私は学生に叫ぶ。世間、世俗に、振り回されるなよ。自らを徹底して掘りさげよ、と。」
"命がけ"久々に聞いたような気がする。
たしかに、主人公は、自分には才能がないと淡々としたスタンスでしかし、努力と作戦で乗り切ると自分に言い聞かせる。
重苦しい映画だけど、教授のエッセイを読んで、主人公の生き様に納得した。
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