夏休み

　待ちに待った夏休みに突入、都合よく父殿も７月２２、２３日と休みが取れて、３泊４日で群馬の祖父母宅に出かけてきた。宿題も持参して、毎朝しっかり少しずつやるようにした。まだ梅雨が明けきっておらず、１日目２日目はあまり天気も良くなくてお出かけもできず、温泉につかりに行ったくらいでゲームなどして過ごしたが、３日目２２日には天気も良くなり、早起きしてお出かけした。山道を車で登り、今まで入ったことのない高山村蕨平の「ふれあいの湯」を訪れたところ、まだ営業時間まで間があったので、近くの川で川遊び。靴を脱いで流れに足をつけると、しびれるくらい冷たかった。あたりを見渡すと指先ほどのアマガエルがぴょこぴょこ飛び跳ねていて、手づかみにつかまえて楽しむ。そのあとつかった温泉は逆にうんと熱くて、ひなびた感じがとても良かった。

　　　　　　　　　　　

　翌２３日はもう帰る日である。午前中のうちに新前橋駅まで送っていただいたが、すぐ帰るに忍びず、バスで前橋の街に出て、広瀬川沿いをお散歩。萩原朔太郎氏によじのぼったりしてふざける。前橋駅近くの温泉に浸かる。ここで困ったのが同行していた猫のチャペルである。猫連れての入館は嫌がられそうだったが、父殿が胸の前にだっこ紐のように抱える式のソフトキャリアに入れたまま何食わぬ顔で入って、館内では入浴中、ロッカーでしばらく我慢してもらうことにして入浴、そんなに時間をかけず出たのだが・・・。父殿がロッカーを開けると、ソフトキャリアに入れておいたはずのチャペルが、自力でジッパーを開けて這い出したようで、ロッカーの中からこちらをにらんでいる。全身の毛を逆立て、目もぎらぎらと光らせ、口を思い切り開いて牙をむき出しにして「シャーーッッッ」と盛んに威嚇の声を上げている。「チャペ、めっちゃ怒ってるよ・・・」と父殿、なだめながらどうにか元のキャリアに収まってもらおうと試みるが、怒り心頭に発したチャペルはなかなか思うようにならずひっかく！かみつく！最後にはどうにか首根っこを摑まえてキャリアに押し込めたが、それでもなかなか静まらず中でバタバタと暴れ、メッシュの布越しに父殿の手にかみかかってきたりしていた。

「あんなに怒ったチャペ、初めて見た」と父殿の述懐。チャペ、狭いとこに閉じ込めたりしてごめんね。車や電車で移動する際結構長い時間でもキャリアの中でおとなしくしてくれているので今回も大丈夫かと高をくくっていたのだが、そばに私たちの気配を感じられなくなると途端に不安が兆すものと思われた。以降は気をつけます。

　下はばあばの家の近所を散策中に父殿が出会った野良ちゃんたちである。