黒猫チャペルのつぶやき

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じんぶで!

2007年02月02日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 年も改まり、いよいよ著しい成長を続けている私である。毎日が新しい発見と、確かな発達段階を、我がことながら驚くほど実感する日々である。例えば昨年暮れにクリスマスプレゼントとして頂戴した汽車のおもちゃを、はじめは並べていただいた線路の上を動かすのも容易でなかった。それが自分でパーツを並べて、線路を形作れるようになる。次の日には、遊んでいて「お風呂に入るよ!」と声をかけられると、自ら解体してもとのところにおかたづけができるようになる。父殿や母殿が手を出そうとすると、「じんぶで!」と主張してあくまで自ら主体となってやることにこだわりを示す。この語は私特有の用語で、「自分で」の意味である。

 靴下を履くのも、「じんぶで!」ごはんを食べるのも、「じんぶで!」である。保育園から家に帰ってくると、「じんぶで」靴下を脱いで、洗濯かごに持っていく。もっともやってみてうまくできないと、「じんぶで」服を脱いでいる途中などで、「できない~」と救援を求める場合もある。お出かけをしても、手をつながれずに一人で歩きたくて、「じんぶで!」と母殿の手をふりほどく。階段などではさすがに不安があって、手をつないでいただくのだが。

 歩くのも、以前に比べて足取りも大幅に安定し、転ばなくなった。1キロやそこらの距離をしっかりと歩き通すこともできるようになった。こうなるとお散歩にいくのが以前にも増して楽しく、見るもの聞くもの指差しては、「あれは?あれは?」とうるさく聞いて過ごす。知っているものは、「バスだね」「クレーンだね」「特急だね」といちいち確認をする。

 興味の対象も広がって、父殿や母殿のしていることは、何でも真似をしてみたい。父殿が新聞を読んでいれば、「みのりも!みのりも!」とせがんで、一部よこしてもらうと、得意になって広げてみて、自動車の写真があれば「ブーブーだね!ブーブーだね!」と確かめる。母殿がお掃除をしていれば、やはり「みのりも!」と、ほうきを手に部屋中をかけてまわる。ごみを手で拾って、「はい!」と手渡したりする。何より関心が高いのは携帯電話で、父殿のでも母殿のでも、机の上に乗っていれば、隙あらば取り上げて、いろいろボタンを押してみるので、イタズラ電話をかけてしまったりするので、こればかりはお二人とも目を光らせて制止するようにしている。仕方がないのでもう使わなくなった古い電話機をいただき、「もしもし?Rちゃん?みのりだよ」と、電話ごっこを楽しむようにしている。

 お正月は群馬で過ごし、遊園地というところにも初めて連れて行っていただいた。ほとんどの乗り物は、怖さの方が先に立って、楽しむところまではいかなかったが、観覧車から遥かに関東平野の広がりを眺め渡したのは爽快だった。ゴンドラの中でドンドンと足踏みをしてはしゃぎ、逆に母殿を怯えさせた。温泉にも一度ならず入りに出かけ、広い浴槽の中をおそるおそる一人で歩いてみたりもした。

 最近のもう一つの楽しみは、お絵かきである。自分では絵ではなく、「じーじ書く」と称している。落書き帳と色鉛筆をもらっていて、これも以前は使いこなせなかったのが、最近ではたくさんの色を使って様々な形の線を自由に引けるようになって、これが楽しくてしかたがない。ただ私の趣味としては、紙の上だけではなくテーブルの上にも書きたい。床の上にもお布団の上にも、壁にも洋服にも書きたい。そうした次第で、今やお茶の間のテーブルの上などは、私の書いた「字」でいっぱいになっている。父殿母殿は、私の手の届くところにボールペンやマジックを置かないよう、戦々恐々としている。

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