救急車２度目・・・

　２３日の土曜日、電車でどこかに行きたい！と言ったら、江ノ電に乗りに行こう！ということになって出発。知らないところに行くのはいつも楽しいが、図鑑などで見知っている電車に乗りに行くのは何より楽しい。総武線、東海道線を乗り継いで藤沢に出て、お目当ての江ノ電に乗りこむ。緑色のレトロな外観、実に可愛らしいおもちゃのような電車である。海水浴客に出かける子どもや若い人が多く車内はかなりの賑わい。一日乗車券を買ってあちこちで下りてみよう、と意気込んで、まずは江ノ島で下車。私にはここは初めての土地だが、父殿母殿は以前泳ぎにきて、置き引きの被害に逢ったことがある。今回は海は眺めるだけとして、橋を渡って島を訪れ、展望台まで登ってみようとエスカーなるものに乗ることに。何のことはない、ただのエスカレーターであった。何度か乗り継ぎつつ、眺め下ろす景色は絶景だった。富士山もよく見える。ヨットやウィンドサーフィンに興じる人々、波を切って走るジェットスキー、海の家の繁盛ぶり・・・すべて生き生きとしている。展望台について屋上に上ると眺めはひとしおで、大いに満足して石段を下る。

　　　　　　

　参道まで戻ってお土産物屋さんをのぞいて歩き、お腹も空いてきたのでお蕎麦屋さんに立ち寄る。このあたりの名物であるというシラスどんぶりとお蕎麦をいただく。大好きなお蕎麦もさることながら、新鮮このうえなしのシラスがとてもおいしかった。さらに参道でシラス入りのお煎餅を買ったり、生シラスをカップに盛ったのを買って食べたりして歩き、駅まで戻る。

　　　　　

　再び江ノ電に乗る。今度は先頭車両の一番前に乗りこむ。家と家の間のやっと通れるような狭いところをくぐったり、急なカーブがあったり、急に海が開けて先ほど登った展望台が見えたり、車窓の景色は期待以上にわくわくさせてくれる。大仏様を見に行こうと、長谷で下りる。歩いていく途中でまたどら焼きを買って食べ、世界一おいしいと称するクレープを買って食べる。このクレープは本当においしかった。近くにはオバマ大統領が子どもの頃立ちよって抹茶アイスを食べたという店があったりする。ようやく高徳院に着いて、一休みして門前のお土産物屋さんを父殿がのぞいている間、私はそのあたりを駆け回ったり、木にぶら下がったりして遊んでいたら、どうしたはずみか転んで、額を地面の石に打ちつけた。見る間に血が噴き出して、近くにいた観光客の人に傷を抑えてもらい、母殿がかけつけ、救急車が呼ばれ、ようやく父殿が来て、実際のところ１センチほどの小さな傷だったがいや随分勢いよく血が出たものである。救急車がやってきて湘南鎌倉総合病院という大きな病院に運ばれる。救急車は二年前にも乗ってこれで二度目であるが、やはりあまり気分のいいものではない。「ピーポーがうるさい！」と救命士の方に文句をつけたりした。意識ははっきりしていて問題は無さそうだったが一応のところＣＴスキャンの検査を受け、別状無いことを確認していただき一安堵、傷も縫うほどのものでなく絆創膏一つ張っただけで治療は終わり、ただ念のため週明けにもう一度病院に行くことになっている。思わぬアクシデントだったがあとは平気で電車に乗って帰り、夜はお寿司を食べた。