黒猫チャペルのつぶやき

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みんなの人気者

2005年11月30日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 平常の私は、食欲が満たされている限り無闇やたらに明るい。どこにいても笑顔を方々に振り向け、大いに歓声を上げる。人見知りということをせず初対面の誰にでも愛想が恐ろしくいいので、可愛がっていただけることが多く実に得をしている。

 先日母殿、父殿と群馬に過ごし、一日は近くの温泉にお供した。私が温泉に入るのではなく、お二人が交代で私を見てその間一人が入浴するのである。広い休憩場所のお座敷があり、並ぶテーブルの間を私は一直線にハイハイで何往復も走って過ごし、たっぷりと運動をした。この間近くに休んでおられる人々に例によって愛想を振り撒き、皆様の人気者となる。老齢のご婦人がお菓子を下さろうとするし、ある奥様は「いないいない、ばあ」などと声をかけて下さる。この奥様のお嬢さんが、「ママ私には構ってくれないのに赤ちゃんには優しいんだから」などと冗談半分ながらむくれるくらいであった。

 そういいつつお嬢さんも私がお気に召したと見えて、私のところにやってきて側にちょこんと座った。小学校4、5年生くらいのお姉さんである。父殿が私を立たせて、「ほら、みのり、こんにちは」と挨拶させるから、思い切り「うきゃあきゃあきゃあ」と叫んで手足を振り回して歓待の意を表した。
「これは何ていってるの?」とお姉さん。
「うれしいんだよな、みのり」と父殿が解説を行う。
私は父殿の手からすべり下りて、じたばたと這ってお姉さんの膝元に行き、うつ伏せになってまたバタバタと手足で床を叩く。
「これは何?」とお姉さん。
「ちょっと眠くなってきたみたいだね」と父殿。
さらに私が這い寄ってお姉さんの膝の上に登る。
「どうしたらいいんだ?」
「抱っこしてほしいんだよ」と父殿。
「抱っこのしかたが、わからない」
と呟きながら、お姉さん私を恐る恐る抱き上げて下さった。

 町中や電車の中でも同様のことは多い。

 保育園でも私は妙に年長の園児のお兄さん、お姉さんから可愛がられる。先日の「保育参加」の際に、父殿が驚愕された場面があった。外のお散歩から帰って、年長クラスの部屋を通り抜けて歩いていたら、一人の園児が「あ、みのり君だ!」と叫んで駆け寄ってきた。その声を聞いて、同じように何人ものお兄さん、お姉さんが「みのり君だ~」と口々に叫びつつ集まってきて、てんでに私に触ったり、笑いかけたりするのである。あたかもアイドルタレントでも通ったような遇されかたであり、他の0歳の子供が通っても決してこうはならない。この注目のされ方は、私自身も日ごろの愛嬌ある笑顔のためというほか説明がつかない。

 可愛がって下さる筆頭は、以前にも記したお兄さんのA君である。A君も朝が結構早いので、年長クラスの準備ができるまで、来ると大抵しばらくは私たち0歳児のクラスで遊んでいく。お父様に連れられてやって来ると、無愛想な子で先生に挨拶もせず、他の子供がいても目もくれず、無論父殿などいても無視している。それでどういうものだか、まっすぐに私の側に来て、何のかのと遊ばせて下さるのである。

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