黒猫チャペルのつぶやき

「みのりのつぶやき」のページを引き継ぎ、この度リニューアルオープンいたしました!これからどうぞよろしくお願いします!

パパ跳び箱

2008年10月14日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 先日保育園のわくわくプレイデーと称する運動会があり、勇んで出場した。先年までと違い3歳児クラスとしての参加になる今年は出番も多く、要求される演技も高度なものとなっており、大いに力の入るイベントであった。本番の何日も前から、家では毎夜「わくわくプレイデーは楽しいな だってたくさん走るから 転んだって起きるよ できるんだ 父さん母さん見ててね そーれ123」というテーマソングを大声を張り上げて歌い、テンションを高めて臨んだ。

 徒競走、布の下に隠れているところを保護者に見つけてもらう競技、障害物競走など、練習の成果を十分に発揮することができた。お土産にいただいた金メダルは、無論全員がもらえるものであるが、大いに誇らしく感じられてずっと首にかけて過ごした。私たち以上に、年長の4歳さん、5歳さんのクラスの競技は一層見どころも多く、特に最後のリレーなど手に汗を握る展開で、見るにも実に充実した一日であった。

 4歳さん、5歳さんの演技の中で、跳び箱を跳んでみせるところがある。これが私には大いに憧れで、華麗な花形種目に思われた。家に帰ってきて自分でやってみたく色々物色してみたが適当なものが無い。そこで目をつけたのが父殿である。
「パパ、そこに寝て。」
何も知らぬ父殿が仰向けに横になると、
「足、こうして」と膝を揃えて折り曲げる姿勢にさせて、おもむろに両の膝頭に手をかけ、やっと勢いをつけて飛び越す。父殿のおなかの上にどすんとお尻で着陸する。これが即ち「パパ跳び箱」である。「もう一回、もう一回」と嫌がる父殿に無理強いして何度も跳んで楽しんだ午後であった。

 わくわくプレイデーの土曜日から3連休、父殿にべったりで遊んでもらった。パパ跳び箱に飽きれば「ヘリコプター」をやり、「でんぐりがえし」をやり、肩によじ登ってみたり降りたり、「だっこでごろごろ」やら「おんぶでごろごろ」やら、詳細は記述しないがいずれも近頃体重の増してきた私を相手にして、父殿が根をあげるのに十分なハードメニューであったようだ。連休明け父殿は持病の椎間板ヘルニアをぶり返させて腰をさすりながら仕事に行った。

 私はだいたいおもちゃの類をさほど持っていないので、一人でできる遊びと言えばせいぜい車や電車を走らせるくらい、あとは母殿のピアノを弾かせてもらうくらいである。ピアノは大好きで、自動演奏のスイッチを入れておいて、さも自分が弾いているように所作よろしく、大いに思いを込めて鍵盤をたたく。これはいつか本式に習わせていただこうかとも思っている。テレビで音楽の演奏などをみるのも好きだ。テレビといえば、「おかあさんといっしょ」などの子供番組やサザエさんなどのアニメも無論よく見るが、どういうものかテレビショッピングといった通販の番組が好きで、暇があると勝手にその種のチャンネルに合わせて神妙な顔つきで見ている。こうした時間帯だけ、私はおとなしい。

 「パパ跳び箱」に疲弊しきった父殿、昨夜は折込チラシを折って紙飛行機を作ってくれた。よく飛ぶのが二つできたので、父殿と私と廊下の端と端に立って、互いに飛ばしっこをして楽しんだ。時に頭を越して飛んでいったり、時にうまく飛ばず墜落したり、その度に歓声を上げて、「もうお風呂入るよ」と言われながら「もう一回! もうさんかい!」と抵抗して心いくまで遊んだのだった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遊園地その他 | トップ | お誕生日だから手噛んで! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

みのりのつぶやき-成長の足跡」カテゴリの最新記事