黒猫チャペルのつぶやき

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夏休み北海道の旅その2

2016年08月01日 | みのりのつぶやき-旅行

 旅の三日目、7月25日月曜日の朝を道の駅の駐車場で迎える。やや小雨模様。ここむかわ四季の館では今の時期5時から朝風呂の営業もやっているが、私たちはお湯を沸かしてカップスープを飲んだだけで出発。昨日のポイントをまた訪れて挑んでみるが釣果は芳しくなく、次の目的地を目指す。

 海岸を襟裳岬方面に南下しつつ途中静内漁港、三石漁港などで釣り糸を垂れてみるも全くアタリも無しで、だんだん疲れてきて昼食のお弁当を買おうと立ち寄ったのが様似町のセラーズさんという食品店。ツブ飯、タコマンマカマボコなど珍しい食べ物が豊富で思わず色々と買い込む。外で食べるならすぐそこのビーチがいいよ、と店主の勧めのままやって来たのが親子岩ふれ愛ビーチというキャンプ場も備わった公園で、奇岩を眺め、波静かな海を眺め、おいしいお昼ご飯を食べているうち今日のところはこれ以上先に進む気も失せて、少し早いが行軍打ち止めとした。近くのスーパーで夕飯の材料を買い入れてきて改めて親子岩ビーチに戻り、父殿愛用の年期の入ったテントを組み立てる。父殿はちょうど今から30年前、高校二年の夏休みに初めて北海道を訪れたのだが、その時も今回と同じリュックでありこの同じテントだったのだそうだ。今回私が使用している寝袋も当時からご愛用の品だとのこと。波音を聞きながら父殿は慣れた手つきでコッフェルを使ってご飯を抱き上げ、買ってきたレトルトのカレーを中心にした夕食となった。蓋を開けたとき、ご飯の表面にポツポツ開いた穴をカニの穴といって、うまく炊けた徴なのだとご満悦である。

 26日火曜日、早起きしてテント撤収したらすぐ近くの様似町漁港で早速釣りを開始。結構大きなニシンに似た魚が続けてヒット!土地の人に聞いたらアカハラという由。大きいのを選んで一匹(もう一匹食べるつもりだったがカモメに奪われた)煮て食べたがさっぱりして結構うまかった。その後母殿は黒ソイをゲット。これは父殿が三枚に下ろして刺身にした。絶品の味だった。(あとでスーパーで見てみたら同じような大きさの刺身用切り身が半身で500円もする。)

 釣りを切り上げて車で襟裳岬に向かう。すぐそばまで海が迫る、ちょっと高い波が来れば水をかぶりそうな道をひたすらに走り、やがて人家も見られなくなり、いかにも日高山脈が海に落ち込む最果ての地という雰囲気が濃くなっていく。10時半ころ岬に到達。お湯を沸かしてカップラーメンなどで軽く食事し、今度は釧路方面に車を向ける。岬を過ぎた東側の海岸はこれまでにも増して波も高く荒々しい感じだが、色は明るくなったようだ。海沿いを相変わらずひた走る。と思うと5キロくらい続く長いトンネルに入ったりする。あるいは時折牧場を見るくらいでどこまでも森と原野ばかりが続く道。この日は200キロ以上走り、16時過ぎに道の駅厚岸グルメパーク到着。名前の通り食事メニューの評判が高いところである。町中の銭湯で汗を流させていただいた後、道の駅のレストランで名物の牡蛎を堪能する。カキフライ、カキ天丼、ルイベ・・・いずれも文句のつけようのない名品。そのままこの夜は厚岸で車中泊。

          

 27日も早朝から釣り場の見当をつけて厚岸湾の魚に挑む。まずは漁協前の堤防から試しに竿を出してみたら、釣れる釣れる。ほぼ入れ食いと言ってよく、アカハラは10匹以上、他カジカ、カレイ、ギンボ、ニゴイなど次々に上がる。カジカを食べようかと思ってたらカラスにとられた。もう一匹釣って煮て食べたが子ギツネが近くで見ていたので頭をほうってやったら、どこかにもって行って食べていた。その後厚岸港に移り引き続きソイやカジカなどを上げ、釣果に満足したところで苫小牧方面に引き返すこととする。帰路は襟裳岬を回る黄金道路でなく、ややショートカットとなる天馬街道を選んだ。見事なくらい何もない、原生林の中に切り開かれた道をひた走る。照明が全くないトンネルが2か所ほどある。自転車で通る人にはさぞ難儀だろうと思う。野塚トンネルを抜け浦河町に入ると牧場、馬の姿を目にすることが多くなる。250キロくらい走って午後4時過ぎには一昨日泊まった様似町の親子岩に帰り着く。

          

 途中から降り出した雨がかなり激しくなりこの日はテント設営は見合わせ車中泊に。夕飯は色々買い込んできて、ご飯にアサリの味噌汁、ソラマメにトウモロコシ、赤カブなどをゆで、例の商店のタコマンマカマボコ、鶏足、タラフライなどで満腹するまで食べた。食後くつろいでいるところに朗報。函館で泊まる宿から、チャペルを連れて同宿して構わないとの知らせが父殿の携帯にかかってきた。激しい雨の中小さな車の中で身を寄せ合いながら、一同大はしゃぎ。逆に不安な知らせもあった。大雨のため、襟裳岬方面への国道に通行規制がされる可能性があると夜更けにアナウンスがされたのである。私たちの予定とは反対の方角とはいえ道路が通れなくなったら無事帰れるのか?私たち以外無人のキャンプ場でどうなることやらと心配しながら寝た。(実際には翌日の行程は何も問題なしだった。お隣浦河町では大雨警報による避難勧告も出たが報を受けたときにはすでに私たちの車は日高町まで抜けきった後だった。)

 旅に出て以降、環境の変化からかずっと便秘していたチャペルもこの日ようやくウンチが出た。実は私も同様であった。

 28日木曜日、起きても相変わらず雨。横殴りのひどい天気だが母殿はレインスーツに身を包み朝3時から釣りに熱中。ソイ、カジカ、アカハラなどいいペースで釣り上げご満悦。苫小牧への復路につく。途中日高町の門別温泉とねっこの湯という立ち寄り温泉で汗を流し、2日目に泊まった鵡川町まで戻ったのがちょうどお昼ころ。カーナビで適当に探して入った秀来というラーメン店が大当たりで、3人で味噌、醤油、天塩をそれぞれ注文したがどれも実にいい味で申し分なし。その後私と母殿は鵡川港で釣りに、父殿は町内の散策へと別行動。父殿は一人で、駅のたたずまいや商店に並ぶ土地の食品など眺めたり、一面の広い牧草地を歩いたりして旅情にひたって過ごしたらしい。私たちはというと、雨の中奮闘、アイナメ、ガヤ、ギンポ、カレイなどかなりの釣果を上げ、その一部は夕飯のおかずとなった。特に私の釣り上げたカレイのバター焼きは身も厚く脂も乗って素晴らしかった!またここでも、二匹のキツネに出会った。この日は車中泊最後の夜ということもあり、他に大きなツブ貝の煮付け、ラムチョップソテーなど豪華な夕餉のメニューであった。

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