黒猫チャペルのつぶやき

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夏休み北海道の旅その3

2016年08月01日 | みのりのつぶやき-旅行

 旅も終わりに近づいた29日金曜日、朝は4時起きで鵡川を発ち、明るくなってきてから海岸で荷物の整理、それからお湯を沸かしてカップラーメンで腹ごしらえ。後は小樽を目指してひた走る。この日も雨で特に小樽に近づいてからは集中豪雨に近い土砂降りとなった。それでも10時過ぎには着いて、レンタカーを返し終え(今回走行距離のトータルは1077キロであった)、駅みどりの窓口で函館までの切符を求める。そこで聞いたところによると、今のところ札幌から函館に向かう特急の多くが既に運休が決まっていてその後についても運休見こみが高いとのこと。父殿ははじめから、札幌を通らず倶知安を経て長万部に出てそこから函館に向かうコースを考えていたので幸い大きな影響はないにせよ、長万部か先は特急利用を想定していたのが不可になったため到着の遅れは避けられず、宿に断りの連絡を入れた。

 長万部では結局2時間待ち時間ができ、カニ飯で有名なかなやさんで昼食。この店の品書きが面白かった。一品一品に趣向をこらした短文が添えてあるのだが「味は、普通です」といったひたすら謙虚な姿勢が笑えた。

 一両だけの列車は満員だったが、窓から眺める景色は山あり川あり、大沼の静かなたたずまいなども見れて悪くなかった。19時過ぎようやく長い鉄道の旅を終えて函館到着、市電に乗り換えて宝来町という停留所で降りる。宿の場所を探して歩き始めたところで珍事があった。父殿が抱っこキャリアに入れていたチャペルが地面に飛び降りてしまった。私が追いかけたところ、お祭りの準備で寄り合いをしていた町会所に飛び込んでしまった。すぐ連れ出したが、町会の方々が出てきて世間話を交わし、祭りの団扇をいただき、宿の場所の見当も教えていただいた。

 予約していたハウスヤマダさんに到着し荷を解き、ようやく人心地つく。窓から海が見える部屋である。ほぼ一週間ぶりにテレビを見る。時間が遅くなってしまったので町見物や宿すぐそばの函館山ローブウェーなどの観光は見送り、近くのセイコーマートで買った惣菜など食べて就寝。(余談ながら道内にもセブンイレブンやローソンが増えたが、今も変わらず多いのはセイコーマートである。今回何度も利用したが、惣菜類にしてもジュースなどの飲料にしてもカップ麺の類でも、安価で味も良いものが多く、私たちはすっかりファンになってしまって他のコンビニにはいかなくなった。ぜひ東京にも展開してほしいものだ。)

 30日土曜日、母殿は4時起きで宿近くの港で釣り。いい形のウミタナゴを上げ、これは東京に持ち帰ることとする。その後皆で早朝からやっている公営の谷地頭温泉へ。北海道名湯十選に数えられる人気の温泉だが、私たちの宿からは歩いて10分余りといううれしいロケーションだ。半透明のオレンジ色をした、よく温まるいい湯であった。また湯上がりに飲んだ牛乳が、表面にクリームの層が浮かんでいるくらい濃厚で、大層うまかった。

 お世話になった宿をチェックアウトし、市電で函館駅前へ、朝市の店の一軒で海鮮丼をいただいたが、注文を取りにきた店員さんが、早朝宿の前で父殿がご飯をやっていたチャペルに興味を持ち話しかけてきた女性だったりして、奇遇な縁もまた旅らしくていい。(チャペルはさすがに客室には入れていただけず1階のロビーでケージに入って一夜を過ごしたが、うるさく鳴いたりもせず実にいい子にしていた。一週間ですっかり旅慣れた感のあるチャペルである。)私と母殿はその後も時間の許す限り函館港で釣り。釣果はさほどでもなかったが最後まで充実した時間を過ごした。

 15:45の在来線で新函館北斗へ、そこから北海道新幹線に乗り込む。東京までたったの4時間というのは余りにも短か過ぎる気がするが、私が乗りたいと言ったのだからしかたがない。ややハードではあったが、充実し楽しかった一週間の旅は幕を閉じていった。車中泊、テントでのキャンプにお料理、雄大な景色の中での釣り三昧、はじめてのことばかりの8日間だった。一つだけ惜しむらくは、北海道ならではの満天の星空を見れなかったことくらいか。またリベンジに訪れたい。この次はバイクの旅もいいかな・・・と思ったりする。

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