黒猫チャペルのつぶやき

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お花見のことなど

2009年04月21日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 4月も後半に入り、今やつい先日までの寒さが嘘のような初夏の暖かさである。季節の移り変わりの面白さというものを、毎年この頃になるとしみじみと思う。それを一番象徴的に感じるのがお花見というイベントのようにも思う。今年も何度となく、お花見を楽しんだ。何しろ我が家から歩いて数分も要さず、世の人々が競って屋形船など仕立てて集まってくる、隅田川の中でも最も桜の濃い堤に出られるのであるから、できるだけ楽しまない手は無いというところである。おにぎりや、ちょっとしたおつまみや、飲み物を持ってちょっと行ってくるか!と思い立つだけで、実に手軽に、安直に、贅沢な気分に浸れる。そんなわけで今年はしばしば、私が音頭取りになって「今日もお花見行く!」と毎夜のごとく父殿と母殿をせきたてたのであった。

 桜の本当の見ごろは実に短く、あっという間であったけれど、花そのものよりも、次々に並んでやってくる船、屋台の店から呼びかける声、そこに群がる人々の表情、行き交う人々の歩きぶりなど眺めていると実に飽きることがなく、「今宵会う人皆美しき」などという歌を思い出したり、花見の客というのは実に罪が無く結構なものだと改めて思ったりした。

 そんなことをするうちに、いつの間にか私も保育園でも古株となり、最年長の「ひまわりさん」に次ぐ4歳児クラス「すみれさん」の一人として、今まで以上に活動的な日々を過ごしている。例えばお散歩に行くにしても、今までのように守られているだけでなく、同行する3歳「ちゅーりっぷさん」たちを車や自転車から「守ってあげる」のが今や大きな課題となっているのである。公園や保育園の室内で遊ぶ場合も、食事のときなども同様である。今までのような甘えてばかりの気分の他に、何となく責任感に近いものを感じる日々である。

 そんなこんなで、先日の旅行以来の疲れがたまったもか、ここへきて風邪を引いてしまった。特にインフルエンザのような大したものではないのだが、微熱とセキがなかなかおさまらず、喉が痛くて食欲の出にくい日が続く。なおったかた思うとまた熱がぶり返すことの繰り返しで、先週は一日を母殿と過ごし、一日を群馬から出てきて下さった祖母殿と過ごし、さて今週月曜日保育園に復帰してみたらまた熱が出て、急遽父殿に迎えに来てもらうまでになった。皆が御昼ご飯の用意にかかっている中帰り仕度をしていたら、みんな集ってきて口々に心配して言葉をかけてくれたのは嬉しかった。付き合いの長いRiちゃん、Ryuくん、喧嘩仲間のRyoくんなどは窓際でずっと見えなくなるまで見送ってくれた。いつも誰よりも先にお昼を食べるRiちゃんが食事も忘れてそうして見送ってくれたので、私はちょっと涙が出そうになった。

 外に出られないから、先日父殿が図書館で借りてきたCDを繰り返し聞いて過ごしている。「ミッキーマウス・マーチ」「小さな世界」「おしりかじり虫」など以前から耳になじんでいた歌を改めてじっくりと聴く。そのほか、「ひょっこりひょうたん島」という曲を今回初めて聞いて、すっかり気に入ったのだが、父殿がその歌に関して、「昔、王子の家に住んでいた頃、家のすぐ下が幼稚園で、そこで一日中この歌がかけられていた」と思い出話をされたのがなかなか理解できず、「王子の家行っちゃだめ!幼稚園の人とあそんじゃだめ!みのりくんのパパなんだから!」と血相を変えて父殿に詰め寄る場面もあった。王子の家は実際に訪ねたこともあり、全く知らない訳ではないのだが、私の生まれる前の情景というものをこの度はきちんとイメージできなかったのである。まあ熱が下がるまでは大目に見てもらって、開き直ってもう少し我儘を言わせてもらうつもりでいる。


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