亀の遠足

　昨日は待ちに待った親子遠足。早いもので年長クラス「ひまわり組さん」として参加する今年は、親子遠足もこれが最後の三回目である。今年も、父殿母殿そろっての参加をいただいた。行き先はこれまで何度か自転車やバイクでも訪れたことのある、埼玉県三郷市のみさと公園である。例によって父殿張り切って早起きをして、鶏のから揚げを揚げたり玉子焼きを焼いたり、おにぎりを作ったりしてお弁当作りにいそしむ。私もまた早くから起きだして、「まだ行かないの？　まだ９時ならないの？　ねえ今何時？」とうるさくまとわりついて父殿の邪魔ばかりしていた。

　定刻に集まって、バスで出発。Ryu君・Ruちゃん兄妹と隣り合わせの一番後ろの席。最近のみんなのお気に入りの歌「亀の遠足」を声をそろえて歌う。「のんびりいこう　急いでいけば　すぐ終わるだろう　のんびりいこう　ゆっくりいけば　まだまだ続く」というフレーズが父殿もお気に召したとみえて、一緒に一生懸命歌っていた。なぞなぞではわかってないのに手をあげてしまって差されて、ちょっと困ってしまった。

　公園に着くなりひまわり組一同は先生のお話しも聞かないで駆け出し、日頃の生活ぶりを暴露。E先生にハンディマイクで呼び戻され、ようやく並んで写真撮影、それから親子一緒にゲームを楽しみ、ようやく自由行動。縄跳びの組に入ったり、サッカーを始めたりしてしばらく遊んだが、幾らも経たないうちに「ねえおなかすいた～」「お弁当まだ～」私だけでなく方々から同じような声が出始めたので、先生達も意を決し予定より早めにお弁当タイムに入ることになる。雲ひとつ無い上天気で、日差しは真夏のようだったが、木陰に敷物を広げて座ると吹き渡る風が心地よく、お弁当を旺盛な食欲で平らげる。Shinちゃんがデザートの桜んぼをみんなのところを回って勧めてくれたので、私も昨日買いこんだお菓子をもって周りのみなさんに配って歩いた。

　腹ごしらえのできたところで再び自由行動。今度は素晴らしく長いローラー滑り台やアスレチックのある丘の方にみんなで競って駆けていって、ゆらゆら揺れる木の橋を渡ったり、ロープにぶら下がったり、はしごを昇り降りしたり連なって滑り台を滑ったりして思う存分楽しむ。ここでもShinちゃんの傑出した運動神経が鮮やかに出て、誰もクリアーできないうんていを軽々と何度も渡って見せていた。暑いので盛んに水を飲み、持参の水筒はたちまち空になり、近くの自動販売機からお水を買ってきてもらって補給してまた飲んだ。２時半までたっぷり遊んで、さすがにみんな遊びつかれたころ集合、バスで帰りの道をたどる。毎年のことながらみんな次々にたちまち眠って、父殿も母殿もうつらうつらするうちに出発地点に戻って解散。来年が無いのはちょっと寂しい気もするが、今年も本当に天気が良くて、いっぱいいっぱい遊べて本当に満足した遠足だった。

　こどもチャレンジの教材で届いたおじぎそうを先週まいて毎日様子を見ていたら、今日ようやく芽を出した。名前をつけてあげて毎日声をかけよう、ということになっているので、私は「くるま」と名づけている。早く大きくなあれ！