
桃が
流れてきたわけではありません
でも
桃太郎の話が浮かんだもので
〝どんぶらこ〟をイメージしながら
写しているところです
そんな私の,うしろから
「何を撮影しているのですか?と
不思議そうに訪ねる
年配の男性の声が」
まさか,桃太郎の〝桃〟ですとは
口が裂けても言えないので
「あの流れてきた
〝ブイ〟に
鳥が留まってくれないかと待ってます」
などと、ちょっと格好つけて応える私に、男性は
「ハア~なるほどの~
そ~ゆ~景色の見かたが
あるとはの~」
その,広島弁丸出しの声の主は
いかにも,私の事を
半信(感心していただいたような)
半疑(変な人をみつけたような)
そんな眼差しで
私の姿を,しばしの間
じっと,みつめられていました

そんな,微妙な目線から
解放されるように
遠くから
大きな音が聞こえて来たので
待ち構える事ができました

今日もまた
大好きな、波紋が広がります
ただ
願望としては
もう少し空が青ければ
もう少し雲の形が良ければ
そして
あの〝桃〟に
アオサギが留まってくれれば
タイトルも
違う形になっていたように思えます。