タチアオイの咲く季節
一見
雑草地帯に見えるこの土地に
かつては、真っ直ぐに伸びる
旧国鉄宇品線の線路の姿がありました
明治27年の日清戦争勃発後軍用線として、わずか16日間で完成し、
昭和61年に路線が廃止となり線路が撤去。
当時跡地一帯は雑草が生い茂り、ごみの捨て場と化していました。
その後昭和56年頃から、丸畑菊太郎さん(当時80才)が1人でコツコツと荒れ地を耕し
花づくりに精進され、初めは2本の「タチアオイ」からスタートされたそうです
事実と異なる事かも知れませんが
私が数年前に、どなたからか教えて頂いた話では
「丸畑菊太郎さん」がタチアオイを育てるきっかけになったには
かつて宇品線は宇品港まで続いており
当時、宇品港からも、たくさんの方々が、戦争に出兵されたそうですが
その方々が、当時を懐かしみ、帰って来られた時に
場所が分からなくては可愛そうだからと
タチアオイをたくさん咲かせ目印にする為に始められたと伺いました。
(もしも間違っていたら、ご指摘下さい、すぐに訂正致します)
当然、この話を伺ったのは数年前の事で
2012年頃までの最盛期には
1.2㎞にわたって約5000本の、立派なタチアオイが真っ直ぐに並んだ景色だったのですが
今ではもう、細々と地域の方々に見守られている景色に落ち着いているのが現状です。
そして、この情景が、当時のなごりを惜しむ線路が一部保存されている,ひっそりとし場所
これもまた宇品の歴史です。