それは希望の日から〜始まった！

春が遅いはずなのに、今年は何だか暖かい日が続いてる、３月…
梅の花が、やっと満開になったよ！桜？あと１ヶ月は先になるかな？






標高が1200mのこの地に移住してきたのが、８年前で、そうそう大ちゃんあなたは、そんなに乗り気じゃなくってね！私と私の姉が誘って、半分は仕方ないって腰を上げて来たんだよね！田舎だから男手は、かなり必要で、ずいぶんとこき使われ忙しい思いをしてたよね！しかも中古物件だったし、来るなりやる事は山積みだった。
しかも、何もできないふたりが、お客様にランチを提供しようってんだから〜そりゃあ無我夢中の最初の２年だった。

だけど、そんな時でも、知らない土地を探検するのは、それはそれで楽しかったし〜大きくて青い空と、初めての夏に見たでっかい入道雲には感動したしね！夜になったら満天の星空で、今まで見たこともない夜空があって「ここに来てよかった」って思ったよね。ずいぶんと散歩もしたね！散歩途中で寄ったカフェで飲んだコーヒーは美味しかった。






開店準備の買い出しも合羽橋道具街まで行ったりして、、、まだ、あなたが元気だったしね。まさかの難病とは、夢にも思わない日々が２年近く続いた。少しづつ左手の握力がなくなっている事も、、疲れか？くらいにしか思ってなかった。
なのに、お店の看板も作ってくれた。カップ＆ソーサーの棚も作ってくれた。壁に絵も飾ってくれた。藤田嗣治の猫の絵は、あなたが大好きな絵で一番の場所に飾った。今でも、皆さんに褒められる。アンティークの古時計も、毎朝ネジを回すのは大ちゃん！あなたの仕事だったよね！残念、もう止まったまま今は動いてないんだ、、、、ごめん！

無事にお店開店した時は、お客さんも来なくってね！初めてのランチはハラハラしながら、運んだっけ！それでも、毎日毎日練習したオムライスは、なかなかのもので、あっという間に看板メニューになっちゃって、次から次へとプライパン振って、私は付け合わせの野菜サラダを作って、厨房で喧嘩しながら（笑）忙しかったね。

そんなある日、大ちゃんの左腕に力が入らなくなったんだ。
つまづいて転ぶようになったのも、この頃で、日課だった朝の散歩もやめたんだ。

それから、半年後、ALS「筋萎縮性側索硬化症」って診断された。

一生懸命働いていただけなのに、、、、


あの時、あなたは、怒りと絶望を、どこへ隠していたのだろう…






つづく…



夢と希望で始まった、私たちの生活が、、変わり始めて、、
それでも笑って過ごしましょう。楽しい話だっていっぱいあるんだから〜
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