第21代国会議員300人のうち151人
民主党、初当選68人のうち大統領府出身が多く
市民党比例のクォン・インスク、ユン・ミヒャン…
女性差別・性暴力関連の活躍に期待
統合党、キム・ウン、キム・イェジの新しい風に注目
正義党ではリュ・ホジョンの「20代の挑戦」
第21代国会に新たに加わった初当選議員は151人で、全議員の50%を超えた。初当選の割合が50%を超えたのは、2004年に任期が始まった第17代国会(62.5%)以来だ。初当選議員が大幅に増えたことで、国会運営や各政党の政治文化にも変化の風が吹くかが注目される。
韓国の政治では、初当選議員は党内の既得権政治に対する苦言を惜しまず改革を導くなど、政界に新しい機運をもたらす原動力として作用してきた。初当選議員らが主流勢力だけを見て党の方針に順応する行動隊員の役割で終わるなら、党の躍動性もその分落ちざるを得ない。
ハンギョレが中央選挙管理委員会の選挙結果資料を分析した結果、今回の総選挙で民主党は68人、未来統合党は40人の初当選議員を出したことが分かった。共に民主党の初当選者の面々を見ると、まず文在寅(ムン・ジェイン)政府の大統領府出身が68人のうち16人(23.5%)に上る。大統領府首席級は計3人で、チョン・テホ、ユン・ヨンチャン、イ・ヨンソン当選者がその主人公だ。この他にも、文在寅大統領の腹心と呼ばれたユン・ゴニョン前国政企画状況室長や、大統領の口の役割を果たしたコ・ミンジョン前報道官など、大統領府秘書官級も5人にもなる。行政官出身の当選者は8人だ。
捜査権調整過程で政府・与党と歩調を合わせてきた警察出身も目立つ。イム・ホソン元警察庁次長、ファン・ウンハ元大田(テジョン)警察庁長官などがそのケースだ。このほか、いわゆる「チョ・グク白書」の執筆陣に名を連ねたキム・ナムグク弁護士や法務部・検察改革委員会に参加したキム・ヨンミン弁護士などは「チョ・グク・キッズ」に分類される人物だ。
チョ・オソプ、イ・ヨンビン、ムン・ジンソク当選者などは文在寅大統領直属の国家均衡発展委員会で活動し、イ・ヒョンソク当選者は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代、大統領府社会調整3秘書官を務めた。このように大統領府や与党主流の直接・間接的な影響力と後光の中にある当選者の面々のため、初当選らしい声が出るかどうかは未知数だ。
1986年に起きた富川(プチョン)署での性的拷問事件の被害者であり、その後韓国性暴力相談所付設の性暴力研究所「ウルリム(響き)」の初代所長を務め、女性運動に邁進してきたクォン・インスク当選者と、長い間水曜集会を主催し「日本軍慰安婦」問題を提起してきた正義記憶連帯代表出身のユン・ミヒャン当選者は、女性差別と性暴力問題解決などを積極的に推進すると見られる。
未来統合党の場合、保守色が濃い慶尚道地域で当選者の大部分が輩出されており、党の主流と「一つ身」のように動くという観測が出ている。ただ、『検事内戦』の著者で正しい未来党に入党したキム・ウン当選者が司法改革に関して新しい機運を生み出せるかどうかは注目に値する。キム氏は17日、SBS放送の「イ・ジェイクの政治ショー」に出演し、「かつて野党だった新民党が復活できたのも、実は『40代旗手論』や整風運動などが起き、党が変わったからだ」と語った。未来韓国党では、独立運動家の尹奉吉(ユン・ボンギル)の孫娘であるユン・ジュギョン当選者、視覚障害者ピアニストのキム・イェジ当選者などが注目される。
正義党の場合、民主労総化繊食品労組幹部出身で今回の選挙で最年少で当選したリュ・ホジョン当選者が、若い女性労働者をきちんと代弁できるかも関心事だ。
時代精神研究所のオム・ギョンヨン所長はハンギョレの電話取材に「与党の場合、初当選議員の相当数が今回の文在寅大統領の後光に直接・間接的な影響を受けて当選した。初当選が自分の声を上げることは容易ではなさそうだ。慶尚道地域の当選者がほとんどである統合党は全体的に保守化し、新しい声が出ない可能性が高いと思う」と述べた。
チョン・ファンボン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/937568.html
民主党、初当選68人のうち大統領府出身が多く
市民党比例のクォン・インスク、ユン・ミヒャン…
女性差別・性暴力関連の活躍に期待
統合党、キム・ウン、キム・イェジの新しい風に注目
正義党ではリュ・ホジョンの「20代の挑戦」
第21代国会に新たに加わった初当選議員は151人で、全議員の50%を超えた。初当選の割合が50%を超えたのは、2004年に任期が始まった第17代国会(62.5%)以来だ。初当選議員が大幅に増えたことで、国会運営や各政党の政治文化にも変化の風が吹くかが注目される。
韓国の政治では、初当選議員は党内の既得権政治に対する苦言を惜しまず改革を導くなど、政界に新しい機運をもたらす原動力として作用してきた。初当選議員らが主流勢力だけを見て党の方針に順応する行動隊員の役割で終わるなら、党の躍動性もその分落ちざるを得ない。
ハンギョレが中央選挙管理委員会の選挙結果資料を分析した結果、今回の総選挙で民主党は68人、未来統合党は40人の初当選議員を出したことが分かった。共に民主党の初当選者の面々を見ると、まず文在寅(ムン・ジェイン)政府の大統領府出身が68人のうち16人(23.5%)に上る。大統領府首席級は計3人で、チョン・テホ、ユン・ヨンチャン、イ・ヨンソン当選者がその主人公だ。この他にも、文在寅大統領の腹心と呼ばれたユン・ゴニョン前国政企画状況室長や、大統領の口の役割を果たしたコ・ミンジョン前報道官など、大統領府秘書官級も5人にもなる。行政官出身の当選者は8人だ。
捜査権調整過程で政府・与党と歩調を合わせてきた警察出身も目立つ。イム・ホソン元警察庁次長、ファン・ウンハ元大田(テジョン)警察庁長官などがそのケースだ。このほか、いわゆる「チョ・グク白書」の執筆陣に名を連ねたキム・ナムグク弁護士や法務部・検察改革委員会に参加したキム・ヨンミン弁護士などは「チョ・グク・キッズ」に分類される人物だ。
チョ・オソプ、イ・ヨンビン、ムン・ジンソク当選者などは文在寅大統領直属の国家均衡発展委員会で活動し、イ・ヒョンソク当選者は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代、大統領府社会調整3秘書官を務めた。このように大統領府や与党主流の直接・間接的な影響力と後光の中にある当選者の面々のため、初当選らしい声が出るかどうかは未知数だ。
1986年に起きた富川(プチョン)署での性的拷問事件の被害者であり、その後韓国性暴力相談所付設の性暴力研究所「ウルリム(響き)」の初代所長を務め、女性運動に邁進してきたクォン・インスク当選者と、長い間水曜集会を主催し「日本軍慰安婦」問題を提起してきた正義記憶連帯代表出身のユン・ミヒャン当選者は、女性差別と性暴力問題解決などを積極的に推進すると見られる。
未来統合党の場合、保守色が濃い慶尚道地域で当選者の大部分が輩出されており、党の主流と「一つ身」のように動くという観測が出ている。ただ、『検事内戦』の著者で正しい未来党に入党したキム・ウン当選者が司法改革に関して新しい機運を生み出せるかどうかは注目に値する。キム氏は17日、SBS放送の「イ・ジェイクの政治ショー」に出演し、「かつて野党だった新民党が復活できたのも、実は『40代旗手論』や整風運動などが起き、党が変わったからだ」と語った。未来韓国党では、独立運動家の尹奉吉(ユン・ボンギル)の孫娘であるユン・ジュギョン当選者、視覚障害者ピアニストのキム・イェジ当選者などが注目される。
正義党の場合、民主労総化繊食品労組幹部出身で今回の選挙で最年少で当選したリュ・ホジョン当選者が、若い女性労働者をきちんと代弁できるかも関心事だ。
時代精神研究所のオム・ギョンヨン所長はハンギョレの電話取材に「与党の場合、初当選議員の相当数が今回の文在寅大統領の後光に直接・間接的な影響を受けて当選した。初当選が自分の声を上げることは容易ではなさそうだ。慶尚道地域の当選者がほとんどである統合党は全体的に保守化し、新しい声が出ない可能性が高いと思う」と述べた。
チョン・ファンボン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/937568.html
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