ひとりあそび~如風~

気ままが大事
日記風 雑感 雑想を気ままに書き綴る

神保町の書店めぐり~ひとりあそび⑪~

2019-07-28 07:20:35 | 日記
読書が趣味である。
大学時代からよく読書をした。
社会人になってもいろいろ本を読んだ。

特に司馬遼太郎の本はよく読んだ。
竜馬が行く、翔ぶが如く、花神、関ケ原、胡蝶の夢、空海の風景など長編作品や
この国のかたち、街道を行くなどエッセイを楽しく読んでいた。
ほぼ全作品を読んできた。

神保町にはたくさんの書店がある。
三省堂
書泉グランデ
東京堂書店
古書店

土日には神保町へ行き、気ままに書店めぐりをする。
気になる本があれば買って、近くの喫茶店で読むのが大のお気に入りであった。
書店にも個性があるので、趣味の本は三省堂、かたい本を買う時は書泉グランデだった。

ルノアール
さぼうる
古瀬戸喫茶

にはよく足を運んだ。

ひとり喫茶店にて気ままな読書。
眠くなるとうたたね。

その時買った本をその場で読むのは新鮮である。
自宅から本を持参もするので、買った本に飽きるといつもの本を取り出す。
司馬遼太郎の本もよく読んだ。

おなかが空くと、
キッチングラン
とんかついもや、てんぷらいもや
さぶちゃんラーメン
欧風カレー
スマトラカレー
エチオピアカレー
ピッコロ(三省堂)
キッチン南海
バンビ
などなどいろいろあるのである。

神保町めぐりは20年間にわたり行い、町の変遷にも触れてきた。
今は子どもがいるし、土日は家族で過ごすのでぷらっとは行けない。

神保町以外では、八重洲ブックセンターと旭屋書店(池袋)もお気に入りだった。
気分によって、行く町、行く書店を変えた。

よい思い出である。







研究室くらし~ひとりあそび⑩~

2019-07-06 14:31:23 | 日記
大学時代はよく本を読んでいた。
授業は、かならず出席していた。
ちょくちょく学期末試験前には同輩にノートを見せていた。

大学には研究室があった。
といっても特段何かテーマを研究するわけではない。
勉強机が与えられるのである。
薄暗い室内に、一人分として幅70㎝、奥行き60㎝程度のスペースである。

大学2年時に入室。

朝は8時くらいに行き、夜は10時くらいまでいた。
授業があれば研究室から行き、授業が終わると研究室へ
こんな生活をしていた。

こじんまりした空間にひとり瞑想しているようなものである。

冬は寒い
夏は暑い
たいした空調がない時代であった。

しかし、僕にとってはひとりの空間
ひとりあそびといっていい。

同じ室生もいるので、
廊下に出ると、ポットとコーヒーくらいある。
たまには雑談して気を晴らすこともあった。

この空間は僕の基地だったのかもしれない。
基地あそびの延長がそこにあった。



読書~ひとりあそび⑨~

2019-07-06 07:04:13 | 日記
幼いころから自然とひとりあそびに夢中になっていた。
あえてひとりあそびを選んだというよりは、
ふと気がつくとひとりあそびだったような気がする。

確かに学校行事や部活動など集団行動もあったけど
関心や興味は薄かったような気がする。
まじめにやらないといけないといった責任感や
ひとに迷惑をかけないようにといった意識があったので
集団にはそれなりに参加していたようには見えていたかもしれない。
とはいっても、決してリーダー的な行動はなかった。
それは集団行動にのめりこむ意識が薄く、第三者的な意識だったのかもしれない。

読書

子どものころは、国語が苦手だった。読書感想文は最も苦手だった。
漢字が苦手だったからである。
しかし、高校生後半くらいから徐々に読書が楽しくなってきた。
いまも読書はかかせない。
なぜだろう。
高校生の時に読んだ「旋風に告ぐ」(陳舜臣)の長編を読み切った時の感動を今も覚えている。
明時代の倭寇のものがたりである。
それ以来、大作を読み始めたのである。

大学時
大学は自由だった。何しろ自分で好きな勉強をしていればいいのである。
授業にはまじめに出たが、授業間の時間も長い。その間は読書だった。携帯もスマホもない時代である。

ふと太宰治を読み始めて夢中になった。
全作を読んだ。
読み続けるとやめられない作家、作風である。
自分の弱さ、人間の弱さに初めて触れた作家であった。
人間とは弱いものである。

心が動かされたということかもしれない。
青春の戸惑いをどう整理したらよいものか悩んでいたからかもしれない。

学生時には夏目漱石もよく読んだ。
漱石は「三四郎」「それから」「門」のように人間の戸惑いを知ることができたからかもしれない。
人間は迷うものである。

武者小路には純心を思った。
三木清の「人生論」で人生・人間を考えた。
ヘッセの「車輪の下」は感動のあまり落涙を禁じ得なかった。
カフカの「変身」は驚愕だった。
学食、図書館、喫茶店で読むのが好きだった。

読書による体験は、青年だった自身のこころに知らずしらずに影響を与えていた。
いまそう思うのある。

あれから30年以上経つが、当時の本はいまも持っている。